「vegetarian」と「vegetalian」の違い
2013.08.11 up
日本人にとって最も苦手とされる外国語の発音の一つが「R」と「L」の違い、というのは良く知られた話ですが、「R」と「L」を一文字変えるだけで、微妙に意味が変わる単語の組み合わせがあります。
「vegetarian」と「vegetalian」
日本語で書くと、どちらも「ベジタリアン」ですが、「vegetarian」は肉や魚は食べないものの、乳製品や卵などは食べる菜食主義者、「vegetalian」とは肉や魚はもちろん、動物性食品を一切食べない完全な菜食主義者のことを表します。
ポテトチップスのパッケージ、「vegetarian」には適するが「vegetalian」には適さないと記載されています。
「R」と「L」は欧米人にとっては全く別の子音であり、日常会話でも当然区別されて使われます。
しかし「vegetarian」と「vegetalian」はわずか一文字違いで意味合いが異なる組み合わせで、聞き違いも起こしやすいためか、「vegetalian」のことは「vegan」と言われることのほうが多いようです。この点は日本でも「ヴィーガン」と区別されるのと同様といえます。
菜食主義者向けスパゲッティー、「vegetalian」ではチーズも乗せられません。
スウェーデンでレストランに行くと、「vegetarian」向けのメニューは必ず何かしら用意されているものですが、「vegetalian」ともなると、レストランで食事するのも難しそうです。チーズなどはもちろん、スープのブイヨンに肉や魚のエキスが使われるのもタブーなのですから。
スウェーデンで「vegetarian」の人は時々見かけ、知人にも数人います。
「vegetarian」になるきっかけは、「健康維持、動物愛護、環境保護、節約、単に肉や魚が苦手…」などとまさに色々ですが、「宗教」も大きく関わっている部分があるようです。イスラム教では豚肉がタブーとされますが、その延長上で「vegetarian」になるといった具合です。
スウェーデンの薬局などでは、菜食主義者向けに不足しやすい栄養分を補う目的のサプリメントも売られています。それだけ「vegetarian」や「vegetalian」の思考も尊重されていることが伺えます。
レポーター「山本 グィスラソン 由佳」の最近の記事
「スウェーデン」の他の記事
- 2023年8月(2)
- 2023年5月(1)
- 2022年6月(2)
- 2022年3月(1)
- 2021年9月(1)
- 2021年6月(1)
- 2021年2月(1)
- 2021年1月(1)
- 2020年12月(1)
- 2020年11月(1)
- 2020年9月(1)
- 2020年7月(2)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(1)
- 2020年3月(2)
- 2020年2月(1)
- 2020年1月(1)
- 2019年12月(1)
- 2019年11月(1)
- 2019年10月(1)
- 2019年8月(1)
- 2019年7月(1)
- 2019年5月(1)
- 2019年3月(1)
- 2018年12月(2)
- 2018年11月(1)
- 2018年9月(2)
- 2018年8月(1)
- 2018年7月(1)
- 2018年6月(1)
- 2018年4月(1)
- 2018年3月(1)
- 2017年12月(1)
- 2017年11月(2)
- 2017年10月(1)
- 2017年9月(2)
- 2017年8月(1)
- 2017年7月(1)
- 2017年6月(2)
- 2017年5月(2)
- 2017年4月(1)
- 2017年3月(2)
- 2017年2月(4)
- 2017年1月(1)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(1)
- 2016年10月(2)
- 2016年9月(2)
- 2016年8月(1)
- 2016年7月(1)
- 2016年5月(2)
- 2016年4月(1)
- 2016年3月(1)
- 2016年2月(3)
- 2016年1月(1)
- 2015年12月(3)
- 2015年11月(2)
- 2015年10月(2)
- 2015年9月(2)
- 2015年8月(3)
- 2015年7月(3)
- 2015年5月(2)
- 2015年4月(3)
- 2015年3月(2)
- 2015年2月(2)
- 2015年1月(2)
- 2014年12月(3)
- 2014年11月(3)
- 2014年10月(2)
- 2014年9月(2)
- 2014年8月(1)
- 2014年7月(4)
- 2014年6月(1)
- 2014年5月(5)
- 2014年4月(4)
- 2014年3月(3)
- 2014年2月(6)
- 2014年1月(3)
- 2013年12月(7)
- 2013年11月(4)
- 2013年10月(2)
- 2013年9月(8)
- 2013年8月(1)
- 2013年7月(5)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(2)
- 2013年4月(3)
- 2013年3月(5)
- 2013年2月(2)
- 2013年1月(3)
- 2012年12月(6)
- 2012年11月(3)
- 2012年10月(5)
- 2012年9月(5)
- 2012年8月(5)
- 2012年7月(8)
- 2012年6月(8)
- 2012年5月(9)
- 2012年4月(11)
- 2012年3月(8)
- 2012年2月(12)
- 2012年1月(6)
- 2011年12月(3)
- 2011年11月(12)
- 2011年10月(12)
- 2011年9月(9)
- 2011年8月(11)
- 2011年7月(12)
- 2011年6月(10)
- 2011年5月(10)
- 2011年4月(9)
- 2011年3月(15)
- 2011年2月(15)
- 2011年1月(18)
- 2010年12月(14)
- 2010年11月(12)
- 2010年10月(7)
- 2010年9月(3)
- 2010年8月(5)
- 2010年7月(6)
- 2010年6月(6)
- 2010年5月(5)
- 2010年4月(9)
- 2010年3月(6)
- 2010年2月(4)
- 2010年1月(4)
- 2009年12月(5)
- 2009年11月(6)
- 2009年10月(4)
- 2009年9月(4)
- 2009年8月(5)
- 2009年7月(5)
- 2009年6月(9)
- 2009年5月(18)
- 2009年4月(16)
3 - Comments
いとうより:
2013 年 08 月 12 日 17:27:57
はじめまして、いとうです。
「L」と「R」の違いで、かなり違うことばになるんですね。
私は、「R]のほうはできるかもしれませんが「L」のほうは
無理ですね。
私は、大学時代の初海外旅行で、「Beer」といったつもりが
「Milk」がでてきました。また、ソフトドリンクで「レギュラー」
といったら全く通じず、「ビッグ」をたのんだらバケツみたいな
いれものにコーラがきて、結局「スモール」ばかり頼んでいた苦い
思い出があります…
石田より:
2013 年 08 月 14 日 05:45:38
不足しがちな栄養をサプリメントで摂取するくらいなら、無理しないで肉や魚を食べれば良いと思ってしまう自分は菜食主義者にはなれません。
うーん。(-_-;)
山本グィスラソン由佳より:
2013 年 08 月 17 日 02:39:12
私もベジタリアン生活することは出来ないと思います。レアのステーキや皮のついたハーブチキン、油の乗った刺身など好物ですから。。。スウェーデンのレストランでも、日本と同じように手のかかった美味しい料理が手軽に味わえる環境であればいいのに…と思っています。
Add your comments