日本では幼稚園や小中学校はもちろん、場合によっては高校でも、体育や全校集会、写真撮影の時など「身長順に整列」が、ごく一般的に行われています。

しかし、スウェーデンの学校では「身長順に整列」を聞いたこともなく、他の諸外国でもまず見られないようです。
どうやら日本だけの慣習のようです。
クラス遠足の時などで並んで歩いている光景はよくみるものですが、身長順に並んでいるクラスなど見たことがありません。

この「身長順に整列」
私自身、実はあまり良い想い出ではないものです。
小学校の時は比較的小さいほうで、いつもクラス女子で前から２～３番目でしたが、５年生になっても「３年生？」と聞かれて落ち込んだり、そのため身長が低めでも大人っぽく見せるコツを研究していた、今思うと懐かしい想い出です。

クラスで身長順に並ぶと、当然必ず誰かは一番前になりますが、一般には１番前の人と２番目の人が頭一つの差がなければ、病的な低身長の心配はないと言われているそうです。

身長順の文化がないため、もちろん私も「息子がクラスで何番目の身長なのか」など知りませんが、気にしたことも御座いません。
極端な低身長、肥満や低体重の場合は心配になるかもしれませんが、実際に子育てしていて「健康であれば」細かい数値は気にならないと感じるものです。

特に子どもに「太る」などと発言するのは、たとえ軽い冗談のつもりでも拒食症の引き金になるようですので、怖いようです。



日本で「身長順に整列」する理由とは？
・先生が前から全員を見渡しやすい
・背の高い人が前に来ることで後ろの人が前を見にくくするのを避けるため、などと言われていますが、
身長順、場合によっては健康診断の結果を見て何ミリ単位まで正確に整列させることにより、前項のような効果がどれだけあるのかも疑問。
単に「何でも順番に並べたい日本人特有の気質」からくるもの、という気が致します。

「年齢の割りに小さい」などと、子どもをけなすような発言は避けたいと、私も日頃から思うところです。

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