滞在していたホテルの窓から、まるで海上に浮かんでいるかのようなエリザベス城（Elizabeth Castle）が毎日見えていたのですが、この城もジャージー島を代表する建築物の一つです。
　冬季は11月の初めから翌年3月下旬ごろまで閉館しているのですが、冬季休業前だったこの城へ何とか行くこともできました。

　「エリザベス城」なんて音の響きから、キラキラしたロマンチックなものがたくさんありそうなのですが、ジャージー島を守る要塞としての役割を300年以上務めた城なのだそうです。そのため“宮殿”というよりもまさに“要塞”といった感じで、広々とした庭やシェルター、兵舎などがあり、現在内部は歴史や火薬のことが学べる博物館になっています。

　セイントオーバンズ湾にその雄姿が映えるエリザベス城には、もう一つ大きな特徴があります。それはこの湾の潮の満ち引きが激しいため、潮が引く午後になると城まで徒歩で行くことができること。
　私たちがエリザベス城へ行ったのは午前中で潮が満ちていた時だったので、歩いて渡ることができず、ボートのようなバスのような（？）乗り物で城へ行くことになりました。

　この干潮・満潮で海面が12ｍまで下がるのだそうですよ！このような大きな潮の満ち引きは世界でもベスト3に入るほどだということらしいのですが、ちなみに一番潮の満ち引きの差が大きな場所は、カナダのファンディ湾（the Bay of Fundy）、２番目が英国のサヴァ―ン河口域（the Severn Estuary）ということです。

　このエリザベス城内にはアパートホテルもあり、6名まで滞在できる宿泊施設もあるということなので、城内にステイしてみたい！という方にもおススメのお城かもしれませんね！

レポーター「小島 瑞生」の最近の記事

• スイスにもある、カタコンベ（納骨堂）
• 春はまだ遠かった…サース・フェーへ
• 冬が舞い戻ったスイス

「スイス」の他の記事

• スイスにもある、カタコンベ（納骨堂）
• 春はまだ遠かった…サース・フェーへ
• 冬が舞い戻ったスイス