スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

前の月へ

2025.11

次の月へ
S M T W T F S
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30       

スイスで見かける、色とりどりのカボチャたち

スイスで見かける、色とりどりのカボチャたち

 10月末のハロウィーンは終わりましたが、冬が近づく今カボチャの季節がスイスでも到来しています。

 カボチャ畑には目立つオレンジ色の巨大カボチャが転がっており、またスーパーや市場、郊外の無人販売所へ行っても、あらゆる大きさや色のカボチャが鎮座しています。

 カボチャが大好きなので丸ごと買って帰りたいものの、手頃にカットされた商品を購入していますが、同時に目立っているのが「観賞用カボチャ」。色はもちろん、縞模様のものからイボ状の模様のものまで、見ているだけで楽しくなります。


無人販売所でも買える、さまざまな種類のかぼちゃ

無人販売所でも買える、さまざまな種類のかぼちゃ

 なんでもカボチャには800種類以上の品種があるそうで、その中で私たちの食卓に並ぶのは約200種類ほど。そこで疑問に思うこと――カラフルな「観賞用カボチャ」は食べても大丈夫な種類なのかどうか。

答えは「ノー(No)」。

 観賞用カボチャには、ククルビタシンという苦味のある有毒物質が含まれています。これは植物が防御機構として生成する物質なのだそうで、もしこのククルビタシンを摂取してしまうと、吐き気、嘔吐、腹痛、さらにはショック症状といった中毒症状まで引き起こす可能性があるのだとか。


郊外の農家さん力作の美しいカボチャアート

郊外の農家さん力作の美しいカボチャアート

 ちなみにこれは観賞用カボチャにのみ当てはまるわけではなく、実は食用カボチャも、例えば交差汚染や植物ストレスなどにより、苦味が出る場合があるようです。

 そのためもしカボチャの味が苦い場合、食用のものであっても食べない方がよいでしょう。

 さらにカボチャと同じウリ科カボチャ属であるズッキーニも、交雑や突然変異が起こることがあり、特に自家栽培のものではこのククルビタシンが生成されることがあるのだそう。

 あまり神経質になる必要はないと思いますが、これらのことをちょっと頭の端に置いて、来たる寒くて暗くて長いスイスの冬を越すべく、旬の美味しい野菜たちをたくさん食べておこうと思います。




レポーター「小島 瑞生」の最近の記事

「スイス」の他の記事

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives