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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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今からサルたちが暮らす森林公園へ出発!

今からサルたちが暮らす森林公園へ出発!

 ドイツの国境に近い、フランスのアルザス地方にはちょっと珍しい施設があります。それはサルたちが自由に暮らす森林公園、「La Montagne des Singes(ラ・モンターニュ・デ・サンジュ)」。

 日本語に直訳したら“サル山”なのですが、その名の通りアルザス地方の山の中にある施設です。

 日本では北海道を除く全域に野生のサルが暮らしており、また類似施設は全国にいくつもありますが、ヨーロッパとアフリカの間に位置するジブラルタルを除いて、ヨーロッパ大陸には野生のサルが生息していません。

 そのためこういったモンキーパーク的な施設は人気があります。フランスのアルザス地方以外には、ドイツやオーストリア、オランダにも類似施設があるようです。


アスレチックコースがたくさん

アスレチックコースがたくさん

 入場料を払い、森林の中の広い遊歩道を歩いて行くとアスレチックコースのようなものがあります。一般的なアスレチックコースと少し違うのは、それぞれの遊具でサルの行動に結びつけた体験ができるようになっていること。

 例えば雲梯(うんてい)の前には「テナガザルみたいに体を前後に揺らそう」といったことが書かれたパネルがあり、子どもたちだけでなく大人も遊べるようになっていました。

 そうこうしながら森林の道をさらに奥へ進んで行くと、新たな入り口にたどり着きました。どうやらここから先がサルの住むエリアのよう。道や横の林にたくさんのサルたちがいます。みんなそれぞれにエサを食べたり、切り株に座り込んだり、毛づくろいをしたりと自由に過ごしていました。


自然と一体化して、こんなところにもおサルさんが

自然と一体化して、こんなところにもおサルさんが

 それにしてもニホンザルにとても良く似ています。この森林公園で暮らしているのは、アフリカ北部に生息するバーバリー・マカクという種類のサル。ニホンザルと同じオナガザル科マカク属なのだそう。

 マカク属のサルたちは日本などアジアに生息しているものがほとんどで、バーバリー・マカクは唯一のアフリカに住むサルなのだとか。


サルと記念撮影をしていた親子

サルと記念撮影をしていた親子

 「アフリカのサルが、なぜフランスの山中に?」と疑問に思ってしまいましたが、フランスのアルザス地方の気候とバーバリー・マカクの故郷、モロッコの中部アトラス山脈の気候条件が似ていたため、1969年にここでオープンしたそうです。


退屈そう(?)にしていたサルも

退屈そう(?)にしていたサルも

 印象深かったのは、バーバリー・マカクたちがみんなハッピーそうに暮らしていたこと。われわれもサルたちを刺激しないよう、のんびり森林を散策しつつ、サルについて色々学ぶこともできて楽しかったです。


【サルの山森林公園(La Montagne des Singes)】

ホームページ(英語)
https://www.montagnedessinges.com/en/


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