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インド:ムンバイ

及能 直子(きゅうの なおこ)

2009からヨハネスブルグ(南アフリカ)に滞在ののち、
現在、インド ムンバイに居住中

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懐中電灯は必需品です。

懐中電灯は必需品です。

今年に入ってから、南アでは電力会社による計画停電が行われています。
電力会社(Eskom)の所有する発電機のうちのいくつかが故障により作動停止をしており、電力需要に対し供給が不足していることから計画停電が行われていますが、作動停止の理由は、修理が追い付いていないというもの。もともと決められている発電機のメンテナンス実行時期を無視し長年怠った結果、老朽化が進み、今になって故障が出てきてしまったのです。なんともアフリカらしい理由により国民は停電を被っているわけです。
計画停電は、その日の電力不足量に応じて地域ごとにステージ1・2・3の三つのスケジュールがあり、ステージ3のスケジュールの場合、ほぼ毎日数時間の停電となります。
私の住む地域では、今のところはステージ1・2のみで、2月に入ってからは週に3日ほど停電になっています。
南アでの停電にはもう慣れましたが、さすがに何日も続くと生活にも色々と支障が出てくるので不便を感じます。もっと被害を被るのは企業で、例えば南アの経済成長のけん引役である鉱山関係の会社では電力ストップにより掘削作業ができなくなり、すでに巨額の損失を生み出しているそうです。この状況が続くと、投資家が南アから離れ、将来的な経済的損失はものすごいことになるとか。工場などの製造業は、停電スケジュールに合わせた人員や作業スケジュールの調整を余儀なくされ、大変だと思います。
この計画停電は、あと三年ほどは続くと言われています。
こうしたことから、国に頼ることはできないと、個人も企業も自分で電力を確保しようという動きが広まり、自家発電機が飛ぶように売れているそうです。
大手携帯電話会社は、この停電が長く続くとサーバーを動かす電力が不足するため、電波供給が難しくなるとコメントしていました。今の時代、メールも電話もつながらなくなると、仕事ができなくなってしまいますよね。
南アで暮らすまで、停電など経験したことがありませんでしたが、経験してあらためて電力は日々の生活に欠かせないものだと痛感しています。


我が家でも、家庭用の発電機が活躍中です。これはガソリンで動くものです。携帯電話の充電やスタンドライトをつけるなど、停電中には役立ちます。

我が家でも、家庭用の発電機が活躍中です。これはガソリンで動くものです。携帯電話の充電やスタンドライトをつけるなど、停電中には役立ちます。





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