オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダでは、公共交通網(バス、列車、路面電車など)を利用するとき、OVカードというものを使用します。オランダ全国の主要駅では、人員削減などの理由から、いわゆる『紙の切符』を撤廃するために、このOVカードの利用を半ば義務化しました。もちろん、国外からやってくる旅行者のためには、紙の切符も購入できますが、公共交通網を利用する一般オランダ人たちは、このカードを使用する人がほとんどのようです。


きちんと利用したいのに・・・。

きちんと利用したいのに・・・。

いちいち、駅で切符を購入する手間が省ける上、ラッシュ時などには、OVカードを機械にかざせばいいだけなので、簡単、ということを謳い文句にしてきた、このシステムですが、実はいろいろな問題が起こっているようです。


OVカードをかざす機械は、駅の構内のみならず、バスや路面電車の中に設置されています。乗車時にカードをかざすと、ランプが点灯し、音が鳴る仕組みです。また、降車時も同じです。しかし、ここで問題なのが、カードをかざすことを忘れたときです。これは、『まだ、乗車中』を意味するため、実際は降車しているのに、まだ乗車している最中ということになります。もちろん、乗車中ですから、乗車料金は加算されていきます。これが、問題なのです。


カードを安全に使うには、駅員に尋ねるのが1番かもしれない。

カードを安全に使うには、駅員に尋ねるのが1番かもしれない。

御年寄りや、小学生などはこのカードをかざすことをうっかり、忘れがちになります。すると、いつの間にか膨大な金額を『乗車料金』として請求されることになり、あっと驚いても後の祭り。OVカードを発行している会社に連絡を入れ、実際は降車していたことを証明する手続きをとらなくてはなりません。


また、たとえばバスが揺れたり、電車で後ろの人に押されたりして、思わずカードを数回、機械にかざしてしまうこともあります。そうすると、『降車』『再度乗車』『また降車』・・・と誤った記録がカードに残されることとなり、法外な料金が加算され、そこでまたトラブルが生じることもあります。カードを利用して、便利になった、と喜ぶ人は非常に少なく、『紙の切符が恋しい!』と嘆く人たちのほうがずっと多いのが実情のようです。


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