スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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100本のソメイヨシノの木を贈られたのは、奈良県の浦田善之さん。満開のベルンの桜を見にスイスへ再訪されたりするのかな。

100本のソメイヨシノの木を贈られたのは、奈良県の浦田善之さん。満開のベルンの桜を見にスイスへ再訪されたりするのかな。

 毎年4月頃に、スイスの首都ベルン(Bern)の旧市街を歩いていると、薄桃色の花で満開になるサクラの木々を目にします。このサクラの木たちは、実は40年前に奈良県のある日本人男性から100本も贈られたというソメイヨシノ。このソメイヨシノが春になると、バラ公園(Der Rosengarten)に続く小道に沿って咲き、道行く人たちに春を届けているのです。


スイスの首都であり古都でもあるベルンの街と、日本のソメイヨシノがとてもマッチしています。

スイスの首都であり古都でもあるベルンの街と、日本のソメイヨシノがとてもマッチしています。

 それにしても40年も前に、一個人がベルン市に100本のソメイヨシノを寄贈するなんて、どういうストーリーがあったのかしらと、ベルン市の広報に問い合わせてみましたが、サクラの木をプレゼントしてくれたその男性は、ベルンが大好きな方だったと聞いているものの、それ以上の事情は分かりかねるようでした。


日本の桜並木にはとてもかないませんが、スイスの桜並木も風情があります。

日本の桜並木にはとてもかないませんが、スイスの桜並木も風情があります。

 実際にバラ公園への桜並木をぶらぶらと歩いてみました。

 一見したところ、100本よりも少ないように見受けられたソメイヨシノの木々ですが、何十年もの年月の間、厳しいスイスの冬を生き延びてきた桜たちが、今こうして頑張って今年も満開に花を咲かせているということなのでしょう。


満開のソメイヨシノに見とれつつ、なかなか足が前に進みません!(笑)

満開のソメイヨシノに見とれつつ、なかなか足が前に進みません!(笑)

 在住邦人だけではなく、地元の人々、そしてスイスのベルンの街を訪れている多くの観光客の方たちもカメラを片手に、はるか遠くニッポンから届いた桜花を楽しんでいました。 

 ベルンは首都でありながら、そのまま中世の趣きを残した、ゆったりした雰囲気の美しい街で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。そんなベルンの旧市街を、バラ公園の丘から見下ろすとソメイヨシノの額縁で飾られたように見えます。

 


この画像には写っていませんが、ハチたちも忙しく花から花へと飛び回っていましたよ!

この画像には写っていませんが、ハチたちも忙しく花から花へと飛び回っていましたよ!

 ソメイヨシノをベルンの街に届けてくださった日本人男性――浦田さんという方、そして一生懸命贈られたソメイヨシノの木々を40年守り続けている、ベルン市に感謝しつつ、いつまでも旧市街地と桜の花を見ていました。


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