野良犬天国のサンティアゴ
2015.05.06 up
昼間はゴロゴロと寝転がる旧市街の野良犬たち
私が初めてサンティアゴに住み始めた頃、まず驚いたのが「野良犬があちこにいる!!」ということでした。確かに野良犬がいることで犬に襲われたり、街が糞で汚れるとか色々と問題はあると思いますが、犬好きな私としては人懐っこい犬があちこちに寝転がっている姿が可愛くも見えてしまいました。
飼い犬のように人に懐いている野良犬たち
そんなサンティアゴの野良犬事情は当初私が思ったよりも意外と深刻らしく、なんとサンティアゴの街中には約25万匹もの野良犬が生活しており、市民の約半分は犬に噛まれた経験があるとのことでした。新市街へ行けば野良犬の数はめっきり少なく、犬を探す方が難しいほどですが、旧市街へ行けば野良犬があちこちで昼寝をしたり、若者たちに混じって芝生で遊んだり、犬好きな人から可愛がられながら生活してる姿を見ることができます。
実際にサンティアゴは野良犬たちを保護して里親へ出すための活動を行っている民間の動物保護団体も多くあります。また団体に人は所属していなくても犬好きな人が多く、野良犬たちのために犬小屋を作ってあげたり、餌をあげたり、犬たちへ寒さしのぎの服を着せてあげたりする人も多く見かけます。そういう訳か、犬たちも人に慣れている人が多く、とってもフレンドリーです。なので市民の半数が野良犬に噛まれた経験があるという記事を聞いてちょっと驚きました。
野良犬に関してはサンティアゴ市民の間でも色々と意見があります。確かに可愛い犬たちですが、野良犬の影響で困っている人も一方ではいます。しかしこれ以上殺処分される犬が少しでも減って野良犬の数も減るようにと私は願っています。
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2 - Comments
いとうより:
2015 年 05 月 15 日 11:27:20
はじめまして、いとうです。
野良犬、かなり昔日本でもよく見かけましたが、最近見ることがなくなり
ました。少し昔の、雰囲気が写真から感じますが、成長し続けると今の
日本みたいになってしまうのでしょうか。
わにべより:
2015 年 06 月 17 日 10:26:26
いとうさま
お返事が遅くなり申し訳有りません。チリレポーターの鰐部です。
野良犬はサンティアゴの旧市街には多くいますが、実は新市街となるとめっきり数が減っています。おそらく殺処分されてしまったのだと思いますが、旧市街は地元の人たちが野良犬に餌をあげたりして世話している人を多く見かけます。新市街は日本の東京のような近代的な雰囲気が広がっていますが、近年経済成長の著しいチリがこのまま成長を続けていけば、もしかすると写真のような下町の風情は少なくなるのかもしれないですね。
経済が発展して人の生活が豊かになるのはいい面もありますが、昔ながらのものがどんどんなくなるのは、寂しいものがありますね。
わにべ
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