ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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ネパールの民族、宗教によって行うことはそれぞれ違いがあるようですが、子供の伝統的な行事はいくつかあります。
カトマンズ土着民のネワール族の女の子だけが行う珍しい儀礼「イー」はなんと幼女の結婚式。しかもお相手が「ベル(マルメロの実)」というから驚きます。


総勢30家族が集合!

総勢30家族が集合!

今年の春先にカトマンズのダルバール広場でその儀式が行われていました。
結婚に相応しい日取りに同年代の女児とその家族が集まり、司祭によって恭しく執り行われます。現代ではこのようにグループでまとまって一度に行われますが、時に3日連続の長丁場にもなります。


今年3月、カトマンズダルバール広場のテント下にて行われました。

今年3月、カトマンズダルバール広場のテント下にて行われました。

女の子は赤い衣装にヘアメイクをばっちり施されかわいらしい晴れ姿。司祭の指示に従って、花や米、ミルクを神様に捧げたり、拝んだりとたくさんやることがあるので、集中力も途切れ、ついつい介添え人の手が出てしまいます。最終的に ヴィシュヌ神を象徴するマルメロの実を両手で包むようにして、しっかりとその手を紐で結んで契りを結ぶことになります。

儀式を行える司祭も少なくなっており、保存、教育の機会にもなっているそうです。


家族、親族一同でのお祝い。

家族、親族一同でのお祝い。

この不思議な儀礼の云われは「将来配偶者に先立たれても、永遠の生命を持つマルメロが添い遂げてくれるので、未亡人になることがない」というなんとも気の早い、そして心配性な儀礼ですが、マルメロを「予備の旦那」スペアとして都合よくあてがうという手抜かりのない方法ですね。



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