スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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「○」と「×」

日本では、良い意味や正解が「○」、悪い意味や不正解が「×」と表記されることが殆どですね。
テストの答案用紙を見ても、正解には「○」を、不正解には「×」または「レ点」を付けるのが一般的。中間点は「△」だったりもします。

しかし、スウェーデンでは「○」と「×」の意味が、全く逆と言って間違いないようです。

正解や良いものは、レ点のようなチェックを入れることが多いのですが、「×」に関しても、「済んだものにはクロス」という意味で、正解や良いものという意味を持ちます。
実際に選択クイズなどでは、正解には「×」をつけるのが一般的です。

しかし、正解やポジティブなものに「○」をつけることは、まずありません。
「○」はどちらかというと、「無し、ネガティブ、不正解」といった意味で使われる記号です。


息子が「100点」のテストを模擬して描いた紙。日本なら「0点」のび太を連想させますね。

息子が「100点」のテストを模擬して描いた紙。日本なら「0点」のび太を連想させますね。

「○」と「×」の意味の違いを感じるのは、こんな部分でもみられます。

例えば、我が家では、私が非喫煙者、夫が喫煙者。
息子の健康診断の記録用紙にある「両親の喫煙暦」については、妊娠前、妊娠中、出産後、全て通して、母親の欄に「○」父親の欄に「×」が付いているのです。
日本人の感覚からすると、「全く逆じゃないの!?」と思ってしまいますが、これがスウェーデンでの表記法なのです。

色が付く場合は、ポジティブなものに関しては、緑色で「チェック」を、ネガティブなもの関しては、灰色や赤で「○」を付けることが多くあります。

日本の感覚で記号を解釈すると、誤解を招くこともあり、観光客などに対しても、多少厄介な面かもしれません。





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タグ:記号,表記

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  • 2 コメント

2 - Comments

道下より:

2015 年 09 月 26 日 16:52:21

実に意外な事実を知りました。真逆とは不思議です。

山本グィスラソン由佳より:

2015 年 09 月 26 日 22:51:45

コメント有り難うございます。
○と×が逆の意味というだけでなく、三択問題の選択肢も1,2,3ではなく、1,×,2ですし、慣れないと不思議な表現は他にも色々あると思います。

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