オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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年越し、といえば日本なら「そば」とくるのが一般的でしょう。オランダの大晦日は、そばならぬ「ドーナッツ」で年を越します。このドーナッツ、「オリボーレン」と呼ばれますがその名のとおり、訳せば「油で揚げたボール」。真ん中に穴が開いている典型的なドーナッツではありませんが、作り方も味もほぼ同じといえます。


ドーナッツの原型?ともいわれているとか。

ドーナッツの原型?ともいわれているとか。

家庭の主婦はこの「オリボーレン」を大晦日の朝から作るのに大忙し。かつては、小麦粉を挽き、牛乳と混ぜて・・・とすべての過程を行うのが習慣だったそうですが、今では市販の「オリボーレン」ミックスを買って来て手軽に作るのが普通となっています。


このオリボーレンを食べながらカウントダウンを行い、子供たちは今か今かと花火に点火し新年が明けるのを外で待ち、午前0時を回ったと同時に花火を打ち上げ、大人たちはシャンパンを開け大騒ぎするのがオランダの新年の迎え方です。また、海辺に住んでいる人たちは、新年が明けたと同時に海に飛び込んで寒中水泳を行いますが、これは全世界で共通の風物詩かもしれません。


さて、新年が明けたらどうするのでしょうか?1月1日は、大晦日の騒いだ労をねぎらう(?)目的でさすがに休日ですが、実は2日目からは仕事始めという会社がほとんど。そのため、大晦日から元旦にかけて食べ続けたオリボーレンが、仕事始めの2日にもまだ登場し、愛妻弁当の中身がオリボーレンだけだった、などという泣くに泣けない話もあります。


10代から20代の人たちはクラブで新年を迎えることも(画像提供:Tui.nl)

10代から20代の人たちはクラブで新年を迎えることも(画像提供:Tui.nl)

大晦日に重点が置かれ気味、といった感じのオランダですが、新年はやはり気分も新たに友人らとカフェやクラブなどに出かけ、「今年の抱負」を語りあったり、アルコールをたしなんだり、昨年までの苦労話に花を咲かせたり、雑談に興じるのも新年の過ごしかたの一つといえそうです。


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