フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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欧州では冬でも人気の外のテラス席

欧州では冬でも人気の外のテラス席

本場で料理を学びたいと一大決心をし、欧州に訪れる料理人は大変多いです。
ですが、滞在している日本人料理人の中には、悪条件のもとで働いている人も多いようです。

世界中の料理人が修行したいと熱望する有名シェフのいるレストランに、運良くスタージェ(研修生)として働けたとしても、当然 無給で雇われる可能性が高いです。
ワーキングホリデーなどで 滞在期間が明白にわかっているなら良いが、長期滞在を考えている方にとっては、無給は生活面が心配になってきます。
有給希望で、ランクを下げ星無しレストラン又ビストロで働く手も有りますが、足元を見られスタージェから入り、月600~1000ユーロ(7~12万)ほどで雇われる場合も少なくありません。
その上、スタージェばかりいて、あまり勉強にならない職場もあるそうです。

ある程度 日本で料理の腕を鍛えた方が渡仏なさっている場合が多く、わりと直ぐに認められ厨房内で任される地位に就くことも有りますが、それもセカンド・シェフ(副料理長)止まりのことが殆どです。ヘッド・シェフは、実際 実力が無くてもフランス人がたつ。
あくまでもレストランの看板の顔はフランス人というわけで、とても悔しい立場にいる日本人シェフもいると聞きます。


シェフの帽子 Toque

シェフの帽子 Toque

日本人料理人は、はっきり言って「引っ張りだこ」です。
手が器用で良く動き 気が利き根性があるので、言葉が通じなくても大歓迎の所が多いのです。

次に、そんな日本人を狙う「ブラック企業」そのものの職場が有り、実際経験なさった人の話を簡単にご紹介いたします。

『日本で海外のレストランで働かないかと誘われ、住居も働き先も任せて渡欧。
何も知らずに日本から来て、他に頼りがあるわけでもない。
そんな到着間もない彼らに、雇用契約書を見せ承諾のサインをさせるのです。
日本での培った環境を飛び出してきたわけで、少し嫌だと思っても すぐに引き返すわけにはいかない彼らの心境を上手く利用していると思います。

契約内容は、例えば居住費を引いて月給500ユーロ、3年間契約で、途中で辞める場合300万円の罰金というモノ。
その上、早朝から夜中までのほとんど休日なしの勤務が続き地獄だったと言います。』


豊富なマルシェの野菜

豊富なマルシェの野菜

確かに、以前から抜き打ちで不法滞在就労者の多い飲食業中心に検査官が頻繁に巡回していますし、5年ほど前から最低賃金が約1500ユーロ(18万)と法で定められました。でも、スタージェ「研修生」は、雇用主との話し合いで決まるのです。

条件の良い職場も有りますし、食材が豊富なのは大変魅力的で、いろいろな料理を試せる環境にあると喜んで滞在している方もいますが、渡欧前に情報確認をし、上手く利用されないように気を付けてほしいと思います。




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