ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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スーパーでパッケージされて販売されているバナナの葉

スーパーでパッケージされて販売されているバナナの葉

 サンパウロの中上流層向けのスーパーで、ナチュラルフードコーナーにバナナの葉っぱがきれいにパッケージされて販売されている店があります。

 食べられるものばかりが販売されている中で、「何のためにバナナの葉っぱが?」と思って裏の説明を見てみると、「アルミホイルの代用になる」と説明がありました。

 かつては何か自然素材の包みの代用品としてアルミホイルが普及したはずなのに、「自然に帰れ」と言わんばかりに、昨今のベジタリアンやナチュラルフードといった健康志向に乗じて、調理用具まで自然素材に回帰しているかのようです。

 バナナの葉っぱは先住民(インディオ)の時代から魚を包んで焼くために利用されていたそうです。高温に耐え、自然のうまみや元の形を崩すことなく直火やグリルで調理することができます。お皿に盛り付けると南国風のエキゾチック感で食卓を彩ることもできます。


パッケージされたバナナの葉の説明書

パッケージされたバナナの葉の説明書

 ブラジルには、食材が少なく栄養不良の人々が暮らしている土地があるかと思うと、サンパウロ市のように飽食の土地もあります。

 飽食の土地であっても、近年は健康維持には食が大切であるという意識が高まり、野菜が体に良いとか保存料や化学調味料は不使用とか、消費者の商品の見る目も幅が出てきています。

 そんな中上流層が利用する食料品スーパーで、思いがけずブラジルではそこら辺の庭に生えているバナナの葉っぱが調理用具として、きれいにパッーケージされて値段が付いていることに時代の移り変わりを感じます。


バナナの木

バナナの木




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