ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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2016年6月に設置されたサンパウロ市で32ヵ所目のパークレット

2016年6月に設置されたサンパウロ市で32ヵ所目のパークレット

 米国に遅れること数年。移動式の休憩スペース「パークレット」が、2014年4月からサンパウロ市の条例でも可決され設置されてきました。

 サンパウロ市によるパークレットは約2年間で少しずつ増え、2016年6月に新しく設置されたジャバクアラ地区のパークレットで32ヵ所目になります。人の行き来が比較的多い場所に設置されています。

 新しいベンチにはパークレットを設置してからの効果とともに地区の簡単な歴史等が紹介されています。


パークレットの説明や地区の簡単な歴史を紹介するプレート

パークレットの説明や地区の簡単な歴史を紹介するプレート

 サンパウロ市に設置されたパークレットの効果によると、人の往来が増加するという利点に注目されているようです。

 サンパウロ市のパークレットは、約2台の乗用車が停まれるスペースに、休憩用のベンチと植物を植えたプランター等が備えられています。

 この2年間のサンパウロ市のパークレットの効果を紹介するプレートには、次のような記述があります。

・パークレットを設置した前の商店はお客さんが14%増加。
・以前は路駐されていたスペースに人の往来が増えた。
・徒歩での人の移動を誘因する。


2016年6月に設置されたサンパウロ市ジャバクアラ地区のパークレット

2016年6月に設置されたサンパウロ市ジャバクアラ地区のパークレット

 パークレットの必要スペースである乗用車2台分のスペースに、以前は1日平均約40台の車が出入りしていたものが、パークレットを設置すると1日平均約300人が立ち寄って一息つくようになったそうです。

 ブラジル、サンパウロには路上駐車が後を絶たず、罰金が科せられることも少ないのが現状です。路駐が減り、人が集まり商店も活性化するパークレットは、都市では重宝する存在かもしれません。


2016年6月に設置されたサンパウロ市ジャバクアラ地区のパークレット

2016年6月に設置されたサンパウロ市ジャバクアラ地区のパークレット



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