ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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夏の花、ブラジルでは「ラグリマ・デ・クリスト(キリストの涙)」と呼ばれる「源平かづら」

夏の花、ブラジルでは「ラグリマ・デ・クリスト(キリストの涙)」と呼ばれる「源平かづら」

 年が明け、夏真っ盛りのサンパウロ。

 この時期、蒸し暑い日中の暑さをふと忘れさせてくれる花が、「ラグリマ・デ・クリスト(キリストの涙)」です。

 民家の庭先などでよく見かける花で、わぁっと広がる白いガクの中に赤い花びらが点と咲き、虫が自然と寄りつくのもうなずけるようなすっと伸びたがおしべが目立ちます。


ブラジルでは「ラグリマ・デ・クリスト(キリストの涙)」と呼ばれる「源平かづら」

ブラジルでは「ラグリマ・デ・クリスト(キリストの涙)」と呼ばれる「源平かづら」

 目立つようで目立たない草花なのですが、なんとも情緒ある「キリストの涙」という名前を知れば、いつとはなしに散歩中にでも自然と目に入って来るようになります。

 きっとヨーロッパから渡ってきたキリスト教徒が異国での苦難の中、慰められるような気持ちで「キリストの涙」と名付けたのでしょうか。アフリカ原産ということなので、長い船旅を人と共に渡ってきた草花に違いありません。

 この「キリストの涙」はところ変わって日本名では「源平かづら」です。源氏の白に囲まれた平家の赤と言ったところでしょうか。花の名前に異文化を感じます。


東洋人街の和風の花壇に植えられた「源平かづら」

東洋人街の和風の花壇に植えられた「源平かづら」

 ブラジルにはブラジルをはじめ世界各国原産の草花も自生しています。それらの花を見てブラジルでも一句作ってきたのがご年配の日本人移民の方々です。

 ブラジルの歳時記にも夏の季語として「源平かづら」が載せられています。「源平かづら」と「キリストの涙」の両方で作られた趣のある一句を『ブラジル歳時記』(佐藤牛童子編)から3句。

 源平かづら 紅をさしたる おちょぼ口
 源平かづら くぐり看護婦 回診す
 キリストの 涙の供花 十字切る 


『ブラジル歳時記』(佐藤牛童子編)の「源平かづら」のページ

『ブラジル歳時記』(佐藤牛童子編)の「源平かづら」のページ


『ブラジル歳時記』(佐藤牛童子編)

『ブラジル歳時記』(佐藤牛童子編)


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