台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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MRT松江南京(ソンジャンナンジン)駅

MRT松江南京(ソンジャンナンジン)駅

 終電がなくなり、途方に暮れている暇はないので、タクシーを探し、長距離バスのバス停へ向かうことにしました。しかし、駅前のタクシーはふっかけられる恐れがあるので、タクシーを呼んでもらおうと考え、近くのホテルへ向かいました。
 途中、何かうるさいなぁと思ったら、タクシー運転手と乗客とみられる男のケンカ沙汰と見られる騒動があり、警察が出動していました。それを横目にホテルへ向かいましたが、通り道にあった警察署に、男2人が警官に両脇を抱えられて連行される姿を見かけ、不慣れなところを歩く不安を強烈に感じずに入られませんでした。

 ホテルに行っても、フロントは多忙でまともに相手にしてもらえず、今度は近所のコンビニへ向かい、タクシー呼び出しサービスを利用することにしました。機械の操作が分からず、店員に助けてもらいましたが、何とか呼び出すことに成功しました。
 入り口の前でタクシーを待っていると、水商売風の台湾人女性が日本語で何やら声をかけてきましたが、
 
 「タクシー待ってるだけやから、ほっといて」

 とそっけなく返し、その場を離れてもらいました。


台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)の正門前

台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)の正門前

 大体10分くらい経ち、タクシーが到着。
 乗車後、運転手さんに行き先を告げますが、長距離バスのバス停の他、MRTの廻龍(フイロン)駅(桃園市に一番近いMRTの駅)も考えていたので、そこまでの料金を確認。協定料金の1,000元(約3,654円)だと言われたので、バス停まで行くよう改めて伝えました。

 移動中、運転手さんが思い出したかのように、

 「実はさぁ、オレ、(桃園國際)空港に客を送って、台北へ帰るところなんだよね。その道中で、会社から呼び出されて、ここに来たんだ。
 ……で、どこへ行きたいの?」

 と聞かれました。

 私は
 「升旗音楽會があるので、総統府ですよ。でも、約束があって先に中山女高へ行かないといけないんですけどね」と一言。

 しばらく走り、運転手さんは、
 
 「ところでさ、長距離バスの料金ってさ、いくらくらいなの?」
 
 と一言。すかさず、

 「よく分かりませんけど、大体100~200元(約361~722円)の間じゃないですかねぇ」
 
 と返したら、

 「そんなんだったらさぁ、その値段で台北まで送ってってやるよ! ちょうど帰り道なんだからさ」

 と言われ、私も、
 
 「分かりました、ありがとうございます! ただ、さすがにその値段では申し訳ないので、すみませんが(手を広げ)これくらいでどうですか」

 と聞いたら、

 「おう、ええよ! じゃ、台北まで行こうか!」

 と話がまとまり、台北へ向かいました。

 ただ、中山女高の約束の時間は4:00。2:00前では早すぎるのと、運転手さんの自宅がどこにあるか気になり、
 
 「運転手さんの自宅はどちらですか?」
 
 「ああ、(新北市の)永和(ヨンフー)だよ」
  
 「じゃ、最寄りのMRTの駅は?」

 「頂溪(ディンシー)だよ」

 「じゃ、そこまででいいですよ。そこからは(電車があるので)何とかなりますから」

 という感じの会話が成り立ち、降りる時も、
 
 「ハッピーニューイヤー」

 とお互いに笑顔で新年のあいさつを交わすくらい、快適な移動になりました。

 


車中にて

車中にて

 2:50頃頂溪駅に到着し、MRTで中山女高へ向かいました。
 12月31日の始発から1月1日の終電まで、MRTは毎年終日運行していて、台北101の花火を鑑賞して帰る人達で淡水信義線は混雑していましたが、中和新蘆線は横になれるくらい(なっていませんが)人がいませんでした(1枚目の写真参照)。

 
 中山女高の最寄駅の松江南京駅まで約15分。その後、学校まで歩いて約10分。学校へは3:15に到着。正直この時間に学校へ来るとは思ってもおらず、正門前にある孫文像が動くといううわさ話も気になり、恐怖心を持ちながら待ちました。
 集合する生徒と関係者を横目に10分くらい待ち、私と約束していた関係者の方が正門に来て、学校の中に入れてくれました。


バスの車窓から

バスの車窓から

 時間まで学校関係者と、この音楽会に至るまでの経緯を聞きました。
 それによると、マーチングバンドとカラーガードの部員は丑三つ時から学校に到着していて、準備をしている、ということでした。
 そのそばでは、他の関係者がせわしなく動き、朝食?を調達してきて、私に食べるよう促し、入場用の IDも用意していました。

 そうこうしているうちに約束の4:00になり、生徒、父兄、学校関係者が集まり、正門にも搬送に使うトラックがあり、楽器や道具がすでに積み込まれていました。
 バスは3台待っていましたが、席が足りず、全員一緒に移動できない状態になり、その中の1台にいた父兄が下車して、生徒と大学1、2年のOG、引率者が先に移動することになりました。私も関係者に促され、乗車しましたが、バスの前で折り返しを待つ父兄の方の姿を見て、申し訳ない気持ちになりました。

 ですが、この時点ですでに10分以上のロス。
 バスの車中は会話もなく、緊張や不安を隠しきれない様子でした。


バスを降りた生徒たち

バスを降りた生徒たち

 深夜で交通量が少ないからだと思いますが、バスは10分くらいで総統府前に到着。関係者用の入口は警官が多くいて、緊張感がありましたが、無事入場しバスを降りました。

 生徒たちは、衣装を整えるだけでなく、楽器の搬送と準備に追われ、バタバタした感じになりました。

 次回につづく


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