オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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「最終版:2018年以降は100%オンライン」https://www.dtg.nl/klantenservice/de-telefoongids より

「最終版:2018年以降は100%オンライン」https://www.dtg.nl/klantenservice/de-telefoongids より

 オランダに電話帳が登場したのは1881年。そこから130年以上の時を経て、ついに今年、「電話帳が印刷される最後の年」になるのだとか。

 オランダの電話帳作成を手掛けている企業DTGは、1996年にオンライン版電話帳サービス「detelefoongids.nl」をスタート。その利便性からみるみる利用者が増加し、20世紀の終わりには、このデジタル版が紙版の電話帳より頻繁に使用されるようになりました。同社の発表によると、今ではオランダ国内では「紙の電話帳が不可欠だと思っているのはわずか2%」なのだそう。

 無料で戸別配送される電話帳は「紙資源の無駄」という風潮も生まれてしまい、とうとう2018年度版が最後の印刷物になってしまうそうです。

 オンライン版の方は、月400万人のユーザーがいるのだとか。若い人たちは紙の電話帳が無くなっても何の影響も受けないと思いますが、困るのは高齢者。DTG社が2018年まで印刷を続けてきたのも、インターネットを正しく処理できない高齢者のためだったという。そんな同社から高齢者へのアドバイスとしては「古い電話帳を捨てないで使い続けて」と「電話番号案内ライン1819を利用して」(日本の104番のようなサービス)というもの。

 確かにそれが一番確実だとは思いますが、これからますます、最新のテクノロジーを使いこなせない世代にはつらい時代になりそうですね。

 「紙の電話帳廃止」はオランダだけの風潮ではなく、隣国イングランドでも2019年での廃止が決まっているのだとか。もしかしたら数年後、日本でも何らかの動きがあるかもしれませんね。

参照ページ:De Telefoongids & Gouden Gids
https://www.dtg.nl/klantenservice/de-telefoongids

Na 138 jaar komt er ook een einde aan de Telefoongids
https://www.ad.nl/binnenland/voor-de-allerlaatste-keer-in-2018-een-nieuwe-telefoongids~abe4198c/






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