チリ

チリ:サンティアゴ

鰐部マリエ(わにべまりえ)

職業…フリーランス・フォトライター
居住都市…チリ(サンティアゴ)

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娘が通う幼稚園の教室。昔の建物を使っているので天井がとても高く開放的!

娘が通う幼稚園の教室。昔の建物を使っているので天井がとても高く開放的!

 3月からチリの新学年がスタートし、長女はチリの学校に通うことになりました! 初めての学校生活なので、私は少し不安もありながら日々送り出しています。

 チリには公立と私立の幼稚園があり、公立の幼稚園は朝ごはんや昼食もついて教材なども全てが無料で提供されています。福祉に力を入れていたミチェレバチェレ大統領の影響もあり、チリの公立学校の教育レベルも日々上がっています。

 一方、私立の幼稚園は授業料が何といっても高額。幼稚園にもよりますが、大体、旧市街の全日コースが毎月日本円で4万円前後、半日コースがおよそその半額と結構な額です。さらに新市街に行けば行くほど物価が高いサンティアゴなので、幼稚園や学校代も高くなります。


 チリ人の平均所得は日本円で1カ月7万~8万円前後と低く、給料と授業料のバランスが悪すぎると問題になっています。そのため、多くの家族で子どもの教育費で家計が火の車になっている家庭が多く存在しています。生活するために借金を背負っている家庭もあります。


 そんな背景があるので、チリの公立の幼稚園や学校は必然的に所得の少ない家庭の子が集まります。このため公立の学校のイメージがチリではあまり良くなく、多くのチリ人が自分の子を私立の学校に入れたいと思っています。実際は学校にもよりますが、公立の学校は貧しい移民の子やチリの低所得者が行くといったイメージが根付いている印象です。


 最近長女が行き始めた幼稚園はまさにそんな少しマイナスイメージがある公立です。しかし個人的には、いろいろな考え方を持った国の子どもたちやさまざまな生活環境の子どもたちと過ごすことは、とても良い経験だと思っています。

 学校教育も国のカリキュラムに沿った授業を踏まえ、音楽やアートの授業もあり、楽しみながら毎日学校に通っている娘を見て一方的に悪いと思われている公立の学校もそんなに悪くないのでは?と思っています。


 私もまだまだチリのことが分からないことが多いですが、子どもにとって何が一番良いか柔軟に考えながらこれからも生活していきたいと思います。


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