超過激な新入生歓迎!
2018.04.30 up
手に持ったプラスチックのコップでお金を集める新入生。2万ペソ(約4千円)近くというノルマがあるのだとか
先週までは寒い日が続き、半袖はクローゼットの奥にしまったのに、最近はまた暖かい日も続くようになって、半袖を再度引っ張り出して着ている今日この頃です。日本が今春真っただ中なので、私も感覚的に暖かいポカポカ日和を感じると春だと勘違いしてしまうことが多くありますが、チリは今秋真っただ中です。
さて、そんな秋真っただ中のチリでは新学年のスタートの時期でもあります。クリスマスから2月にかけてのバケーションシーズンが終わり、3月から学校がスタートするところが多いです。チリの大学は学校によってはかなりハードに激しく新入生を歓迎する伝統があるので、今回それについてお伝えします。
チリの大学は3月から4月にかけて新入生が入学すると、上級生が突然はさみで新入生の服を切り刻み、卵や食べ物を投げつけ、しまいには持っていたリュックや靴を取り上げ、「路上に出てお金を集めて来ないと持ち物を返さない」と言い放ち、上級生が下級生いじめをする伝統があります。さらにひどいことには、その集めたお金は上級生がその後バーで飲んだりするために使うのだそうです。
先日そんな彼らを公園で見掛けました。ボロボロの格好をして髪の毛に生卵やケチャップなどをつけてホームレスのようになった若い学生を見て、私はかわいそうに思ったのですが、話を聞くと意外と彼女たちもそれはそれで楽しんでいるようで安心しました。「入学してしばらくは、そういう伝統もあるというのを知っていたので、ボロボロになってもいい格好で学校へ出掛け、しかも代えの服も持って日々学校に登校していたので、心の準備もできていました」とのこと!
そんなチリの伝統行事ですが、最近は私がチリに来た7年前よりは随分と見なくなってきたような印象です。チリ人の旦那に聞くと旦那もこの伝統経験者らしいので、意外と伝統は長い歴史があるようです。でもやっぱりちょっと過激すぎるこの伝統行事いつまで続くのでしょうか。
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