先日、大手ショッピングセンター中庭で「ジャパンリミックス」なるイベントが開催されました。このスペースでは毎週、何かしらのイベントが開催されています。私もしばしば立ち寄るのですが、「日本」をテーマにしたこの日、中庭の混雑ぶりは通常のイベントを大きく上回っていたようです。

　バンコクで「日本」をテーマにしたイベントは、この場所に限らず、いつでも大人気です。多くのスペースを割いているのは、軽食、スイーツ、居酒屋系の味覚を携えた出店。数十店舗が軒を連ねる中、お客のほとんどは日本人ではなくタイ人です。

　前方に設置されたステージでは、日本のアイドルグループをほうふつさせる女の子たちが、歌い踊っています。聞こえてくる歌声が日本語なのでてっきり日本人だと思いきや、どうやらタイ人の少女たちのようです。日本の曲に合わせて口パクで踊っていたようです。

　大勢の見物客の中で、周囲の目を物ともせず激しく踊る男性たちがいます。この独特な動きは確か「オタ芸」と呼ばれるパフォーマンス。日本のサブカルチャーがバンコクっ子の人気を得ているのは周知でしたが、「オタ芸」までが浸透しているとは思いませんでした。

　「タイは親日」とよく言われますが、特にタイの若者と「日本のサブカル」の接点は強まる一方のようです。この日は出店とステージ主体のイベントでしたが、アニメのコスプレーヤも大勢見掛けました。日本食や訪日旅行客もそうですが、今は若者の「日本ブーム」がホットなようです。

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