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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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会場の周りには接種会場の看板がいたる所にあり、分かりやすかったです

会場の周りには接種会場の看板がいたる所にあり、分かりやすかったです

 2021年5月上旬から、16歳以上の住民は希望すれば誰でもワクチン接種の予約登録ができるようになった、我が在住州。

 ワクチン接種で、新型コロナの感染が完全に防げるわけではないのですが、接種することによって感染リスクを減少させ、重症化しにくくなるのであれば…と我々夫婦も接種の予約登録をし、州からの接種日確定の連絡を待つことに。(関連記事: 『16歳以上の住民全員、ワクチン接種登録可能に』/2021年5月20日掲載)。

 予約登録終了した直後の時点で、数万人が待機リストにいると聞いていたため、長く待つことになるのだろうと思っていましたが、登録をしたちょうど3週間後に、1回目と2回目のワクチン接種日と時間のお知らせメールが届いたのでした。

 ワクチン接種日は、接種日確定の知らせを受け取った日から10日後に1回目を、そして2回目は1回目接種日の5週間後の日付になっていました。


会場の入り口と出口が分かれており、外まで人の長い列が

会場の入り口と出口が分かれており、外まで人の長い列が

 スイスでは、現在ファイザー/ビオンテックとモデルナのワクチンが使用されています。

 筆者の周りでは、既にワクチン接種1回目を済ませている人が多く、2度の接種を完了している人も少なくなかったので、ワクチン接種のあれこれを聞くことができました。

 ただ、みんなのワクチン接種体験談を聞けば聞くほど不安になったのが『副反応』の話。「ここまで個人差があるのか」と驚いてしまうほど、個人によって様々なので、参考になるような、ならないようなといった感じ(苦笑)。


会場内も人の列が続く…受付はもうすぐ!

会場内も人の列が続く…受付はもうすぐ!

 義理の家族や、夫婦で親しくしている友人・知人たちの経験した副反応は、例えばこんな具合でした。

 ・「1回目はほとんど副反応がなかったけど、2回目の接種の時は倦怠感と頭痛が数日続いた」(60代女性/ファイザーワクチン接種)
 ・「1回目から既に頭痛になった」(40代女性/ファイザーワクチン接種)
 ・「1回目の接種は接種部位が多少痛むぐらいで、これといった副作用はなかった。でも2回目の接種後は鼻水が止まらずに困った」(30代女性/モデルナワクチン接種)
 ・「1回目は大きな副反応はなかったが、2回目の後、高熱、倦怠感、関節痛といった、ひどい風邪かインフルエンザのような症状が出て、数日寝込んだ」(30代男性/モデルナワクチン接種)

 ほぼ共通しているのが、1回目の接種はやり過ごせたが、2回目の接種後の副反応がかなり辛かったということでしょうか。

 同時に、副反応をできるだけ軽くするアドバイスももらいました。例えば、ワクチン接種の前後は十分水分補給をしておくこと、アルコールは数日前から飲まない方が良い、といったことですが、つまりは脱水症状にならないよう留意しておいた方が良い、ということなのでしょう。

 「ワクチン接種前に、既に頭痛薬を飲んでおく」と言っていた人もいましたが、頭痛になってから薬を飲むならまだしも、ワクチン接種前に薬を飲んだらさすがにマズイのでは?

 日本薬剤師会によれば、解熱鎮痛薬の予防的投与は、ワクチンの効果を低下させる可能性があるため、ワクチン接種前には推奨されない、とありました(参照:『薬剤師から一般の方々に向けた新型コロナウイルスワクチンに関する FAQ』2021年5月13日版)ので、やはり頭痛や発熱など、実際に副反応が出てから服用するのが良さそうです。


問診用ブースと接種用ブースがたくさん並ぶ会場内

問診用ブースと接種用ブースがたくさん並ぶ会場内

 さて、いよいよワクチン接種1回目の日が来ました。
  
 会場に到着すると、すでに接種を待つ長い列が、会場の入り口から続いていましたが、スタッフも今は手慣れたもので、順調に接種が進んでいるようでした。

 5分ほどして自分の番が来たので受付へ行くと、そこでワクチン接種に関するQ&Aという紙と、自分の名前や接種するワクチンの情報などが書かれた紙をもらい、問診ブースへ案内されました。その紙によれば、今日接種するワクチンは米国製モデルナのよう。

 小さなブースが数多く並ぶ問診用ブースの一つに行き、名前や住所などの確認や、新型コロナ含む過去と現在の既往歴の有無といった、基本的な質問をされたのですが、「右利きか左利きか」「“針恐怖症”ではないか」「腕にタトゥーをしているか」といった、予想外の質問もされました。

 利き手に関しては、接種後の副反応で腕が上がらない、痛いといった症状が起きる人も多いので、利き手ではない方に接種するのだろう、と思いましたが、針恐怖症に関する質問がされたのは、注射針などに対する過度の恐怖や緊張のため、失神する人が時々出るからなのだとか。特にティーンエージャーなどの若者の間で多いのだと言います。そのため、こういった人たちに対しては、希望があれば座った状態ではなく、横になった状態で接種するのだそう。


ワクチンの内容や、接種日と時間、接種ブースなどが書かれた紙を受付でもらいました

ワクチンの内容や、接種日と時間、接種ブースなどが書かれた紙を受付でもらいました

 問診後は、すぐ接種コーナーへ移動し、別のブースでワクチン接種。冷たいものが少し皮膚を触ったかな?と思った直後、接種部位に絆創膏を貼られたのであっという間でした。

 1回目接種後の副反応ですが、6時間後ぐらいに、どこかにぶつけて青あざを作った時のような、局部的な痛みが接種部位に出てきました。その状況は翌日も続きましたが、3日目からはほとんどなくなりました。生活に支障は全くなかったです。

 一方夫の方は、やはりモデルナワクチンの接種でしたが、直後に少し気分が悪くなり、接種部位の痛みもすぐに始まったそうです。倦怠感も多少あったようですが、発熱はありませんでした。翌日に腕が上がらないぐらい疼痛がひどくなり、頭痛も数日続いたため、薬を飲まないといけませんでした。

 こうして1回目の接種は何とか終わりましたが、来月2回目の接種後の副反応はどうなることやら。その模様はまた来月に――。


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