ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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 「日本語能力試験の二級を取得し、いつか日本へ行くのが夢。頑張ります」と、目を輝かせたミレーナ・サントスさん(24)。これまで『ブラジル日本語センター』事務局に4年間勤務、事務職員6人の中では最年少で唯一の非日系ブラジル人だ。


 サンパウロ市生まれ。13歳のころ、日本のアニメを見たのがきっかけで日本語や日本文化に興味を持ち一人でひらがなを学ぶ。「家庭内で日本文化はまったくゼロでした。当初、私が日本語を勉強するのに家族は首を傾げ、母は『その内にあきらめる!』と言っていた」。

 15歳からは本格的に学習したくなり日本語学校に5年間通う。「授業料はアルバイトをして自分で払った」と言うから気合いが入っている。(学校では)授業の中に会話がなかったが、努力の結果めきめき上達。今では日本語だけでも日常会話ができるようになった。ミレーナさんは同センター職員だけでなく来客にも日本語で応対する。


 「“空”、“愛”の漢字が好き。『日本祭り』で初めて着物を着たけど楽しかった」と話す。日本食で好きなものは「うどん、ラーメン、みそ汁、刺身」と即答後、「新聞記事になるのですか? 恥ずかしい」。いつもしとやかで笑顔が絶えず役員や職員に評判がいい。


 ブラジルにおける昨年の日本語能力試験の受験者総数は3、452人。近年、日系と非日系の比率が逆転傾向にある。日本文化が非日系へも拡大している証左だ。一昨年、日本の国会で「日本語教育推進法」が成立した。その中に海外における日本語教育への支援も謳われている。日本政府は今後も国外の日本語普及に一層理解を示してほしい。

 取材では日伯両語が飛び交った。最後に、写真を撮りたいと言ったら一瞬「えっ」と緊張の表情を見せたミレーナさん。末永く両国文化交流の懸け橋になってもらいたい。



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