ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

前の月へ

2024.12

次の月へ
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     

 ブラジルは9月7日、記念すべき独立200周年を迎えた。現在のサンパウロ市イピランガの丘でドン・ペドロ1世が「独立か!死か!」と叫んだのが独立の契機とされる。年初めから祝賀ムードの盛り上がりは希薄だったが、8月に入り関心が高まっていた。


 これより先の4日、200周年を祝した日系団体中心の市民パレードがサンパウロ市内の東洋街の大通りで開催された。同パレードにはサンパウロ州警察騎馬隊、陸軍音楽隊などブラジル関係者やブラジル日本文化福祉協会(文協)を始め、日系主要6団体も参加、出席した。

 特設観覧席前でのラジオ体操グループによるデモンストレーションを皮切りに、ブラジル国旗と国内27の州旗、日本国旗と47道府県旗を掲げてのボーイスカウトによる行進が午前10時から開始。続いて、沖縄のエイサー太鼓、鳥取傘踊り、長崎龍(じゃ)踊りなどのほか、ボーイスカウト、空手・剣道、和太鼓やコスプレなど16に及ぶグループも参加、沿道に詰め掛けた市民から歓声が上がっていた。


 日系団体を代表してあいさつした石川レナト文協会長は、「多くの人種と文化が共存し合うブラジルで、独立200年を記念しブラジル関係者と日系団体が一緒になり、このようにイベントを行うのは大変意義あること」と述べた。ブラジルは今、冬。曇り空の寒さの中、沿道にはコート着用の姿が目立った。


 今年は大統領選挙の年でもある。投票日は10月2日だが、トップの票が50%に満たない場合、同月30日の上位2人の決選投票になる。ボルソナロ大統領の再選なるか、はたまたルーラ元大統領が返り咲きするのか。独立200周年とはいえ、国民の目は政治の動きにも注がれている。



レポーター「日下野 良武」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

タグ:

  • 891 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives