台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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見事な砂像の一つ

見事な砂像の一つ

 8月13日から新北市八里區にある八里左岸公園で砂像と夜のイルミネーションのコラボ展示がおこなわれています。

 八里左岸公園は、MRT關渡駅からバスで約20~30分のところにある観光スポットの一つで、川辺の景色が最大の魅力のところです。自転車を借りて、サイクリングを楽しむ人も多くいるところでもあります。川を挟んで向かいにM R T 淡水駅、漁人碼頭、淡水老街も見えるのですが、以前なら船で川渡って移動できたのが今はできなくなっている(その原因は現時点では不明)のがなんとも残念なところでもあります。

 8月13日から始まった砂像と夜のイルミネーションのコラボ展示を撮影に行きましたが、色々考えさせられるものになっていたので、今回はそちらを紹介していきます。


ミレーの「落ち穂拾い」を再現したもの

ミレーの「落ち穂拾い」を再現したもの

 1枚目の胎児の砂像は「生まれ変わりと再生」というタイトルがついています。出生率が世界で最下位に近いところに位置する低い今の台湾の現状を鑑み、家庭の「生まれ変わりと再生」の重要性を示したものであるそうです。

 母胎の胎児を包む羽根は、大きな愛情と保護を表し、「恐れと憂いのない初心」に戻ることを意味し、同時に父母の養育への感謝の念を表したものです。

 2枚目のミレーの「落ち穂拾い」を再現したものは、皆さんご存知の作品なので、省略します。


ある砂像で見た祈りをつづるカード

ある砂像で見た祈りをつづるカード

 ある砂像には、祈りをつづるカードを貼り付けることができるボードも設けられていましたが、そちらにあったメッセージの一つ。

 カードは、毎日100人限定で配られているもので、毎日交換していると見られますが、日本語の子供(孫?)の成長を祈るメッセージを見たときはちょっと驚きました。


 夜になると、砂像にもライトが照らされ、周辺の施設にもイルミネーションに包まれます。

 砂像によっては像にも照明が仕込まれていて、昼間とは違う輝きを見せていました。

 イルミネーションに彩られた周辺は、「映える」撮影スポットと化し、訪れた人たちが記念撮影に興じていました。


ウクライナカラーの柵のイルミネーション

ウクライナカラーの柵のイルミネーション

 砂像の照明が灯るのは、陽が沈み始める頃ですが、イルミネーションが灯るのは18時30分からです。その時、砂像を囲む柵には下が黄色で上が青になっていました。これを真っ先に見て思い出したのはウクライナの国旗。

 展示されている砂像には、愛、平和、安寧、祈りといった製作者たちのメッセージが込められていますが、これに前出のミレーの「落ち穂拾い」と上の写真のイルミネーションを見て、プロデューサーと製作者たちが混乱の中にあるウクライナの人々に対して連帯を訴え、常に自分たちがそばにいることを静かにアピールする狙いがあるように見えました。

 砂像は10月11日まで。
 イルミネーションは来年1月9日まで。
 時間は18時30分から22時まで。

 …という限定的なメッセージの登場。
  プロデューサーと製作者たちは実にうまくやったな…と思いながらその場を後にしました。


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