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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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童話の世界に来たような、可愛いコッヘムの町

童話の世界に来たような、可愛いコッヘムの町

 翌日午後に到着したコッヘム(Cochem)は、ドイツ南西部に位置する、モーゼル川のほとりの町です。川にかかる橋を渡ると、そこはもう何となく童話の中に入り込んだような世界が広がっていました。


木組みの建物が並ぶマルクト広場。奥には、塔のような聖マルティン教会が見えます

木組みの建物が並ぶマルクト広場。奥には、塔のような聖マルティン教会が見えます

 旧市街の狭い路地を抜けると、マルクト広場(Marktplatz)に出ました。木組みの家々が可愛いので、一番人気のエリアではないかと思います。


古い歴史を持つ、エンダート門とレストラン

古い歴史を持つ、エンダート門とレストラン

 もう一つ目を引いたのは、この歴史がありそうな門。 エンダート門(Enderttor) とホテル&レストラン。14世紀半ばに町を守る要塞の一部として建てられたそうで、過去には牢獄として使用されたこともあるのだとか。
 
 隣りのホテル&レストランも、ドイツで最も古いワイン酒場の一つで、こちらの建物はかつて門番の住居として使われていたといいます。


立ち寄りたいカフェやレストランがたくさんありました

立ち寄りたいカフェやレストランがたくさんありました

 “食いしん坊”スイッチが入って、ここのレストランに行きたい、あそこにある雰囲気が良さそうなレストランで食べてみたい!となりましたが、時間があまりなかった上、そもそも船内ですでに昼食を済ませてきていたので、仕方なくアイスクリームのみで我慢することに(笑)。

 コッヘムの旧市街でぶら歩きをしているうち、壁にいくつかの線が入っている建物を時々見かけることに気付きました。モーゼル川が氾濫して洪水になった時、どこまで水位があったかを示す線です。


建物の壁にあった、過去の大洪水時の水位を示す複数の日付が

建物の壁にあった、過去の大洪水時の水位を示す複数の日付が

 小さい規模の洪水ならしょっちゅうあるそうで、そのためすべての洪水の日付は記されていませんが、大洪水だった時の日付を見ていると、1月1日や12月23日といった年末年始など、主に冬や春に水害が起きている印象を受けました。

 実際、雪解けの頃や春の長雨の時に川が氾濫することが多いのだそうですが、最近で例外だったのが2021年7月の大洪水。ドイツ始め、ベルギーやフランス、オランダなど西ヨーロッパで起き、ドイツ国内だけでも180人以上が命を落とす災害となりました。

 コッヘムは、そんなたびたび襲う水害に負けない、こじんまりとして可愛い町なので、多くの観光客でにぎわっていました。日本ではまだあまり知名度は高くありませんが、いつか機会があればぜひまた訪れたいと思う町でした。


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