カンボジア

カンボジア:プノンペン

松倉 洋海(まつくら ひろみ)

職業…カンボジアのNGO「CIESF(一般財団法人 カンボジア国際教育支援基金)」の事務局員
居住都市…プノンペン(カンボジア)

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静かで雄大な橋は見るものを圧倒する

静かで雄大な橋は見るものを圧倒する

シェムリアップの中心部から国道6号線沿い約60kmの地点に、アンコール時代から残る橋があることはあまり知られていません。

今でも人々の生活に欠かせない、現役の活きた橋です。


9つの頭を持つナーガの欄干

9つの頭を持つナーガの欄干

アンコール王朝が最盛期を迎えたジャヤヴァルマン七世の時代(1181ー1220年頃)、政治と経済と宗教の中心地であったアンコールワット。
各地方へと続く道路網を整備して王道を作り、その周りに多くの療養所や宿泊施設、休憩所を建設しました。
その中で建設されたのが、「スピエン ブラップトゥフ(方向を告げる橋)」です。


強度な橋を作れた700年前の技術

強度な橋を作れた700年前の技術

その規模は全長90m、幅約16m、高さ10mです。
人々の移動や物資の輸送に使われてきました。
過去にはゾウ、近年では大型バスが乗っても、崩れなかった橋。


今も生きている古代橋

今も生きている古代橋

現在では、この橋の保存のために国道6号線に迂回路を設けて車の往来は禁止されています。
それでも、バイクや馬車、自転車、人々が行き来している現役の橋です。
流通という面から見ても、地元の人々に根ざした橋として今でも経済的効果を生んでいます。


橋の近くでアイスクリームを食べていた子ども

橋の近くでアイスクリームを食べていた子ども

この他にも周辺に10あまりの古代橋が残っています。
古代から残る橋は今も人々に必要とされています。
橋の上に行き交う近隣の人々を見ているとそう感じずにはいられません。


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