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日本:名古屋

谷 亜由子(たに あゆこ)

職業…放送作家・ディレクター・ライター
居住都市…名古屋(日本)

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名古屋市東区の名刹「建中寺」本堂にて記者会見に臨む 十二代目・市川團十郎丈(中央)とむすめ歌舞伎・市川櫻香さん(右)

名古屋市東区の名刹「建中寺」本堂にて記者会見に臨む 十二代目・市川團十郎丈(中央)とむすめ歌舞伎・市川櫻香さん(右)

歌舞伎といえば男性のみが演ずるもの、と思われがちですが、名古屋には全国でも珍しい、女性だけで歌舞伎を演ずる「むすめ歌舞伎」があります。
むすめ歌舞伎は、これまでにも市川宗家十二代目・市川團十郎師の監修・指導のもと数々の公演を行い、好評を呼んできましたが、この度、團十郎丈が初めて書き下ろした脚本
「黒谷(くろだに)」での共演が決定。
来月27日の公演に先立ち、今月27日、名古屋市東区にある浄土宗の古刹「建中寺」本堂にて記者発表が行われました。

團十郎さんといえば昨年、白血病治療のために長期入院を経験されましたが、
今回の作品はその病床で約一ヶ月半をかけ、こつこつと書き上げたもの。
江戸時代から歌舞伎役者が脚本を書く場合、洒落を効かせたペンネームを付ける習いがあることから、團十郎さんは白血病が治ったことにちなみ、「三升屋白治(みますやはくじ)」と名乗ることにしたそうです。

創作舞踊劇「黒谷」は、歌舞伎「一ノ谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」三段目
「陣屋」の続きにあたり、熊谷次郎直実のその後を描いたもので、團十郎さん自ら主演の直実を演じます。

古くから「芸どころ」と呼ばれる名古屋の地で、初めて手がけた脚本を披露する團十郎さん。
この日の会場は、白血病を克服し、公演への意欲に溢れた姿への祝福と、新作への期待がこもった温かい拍手に包まれました。

三升屋白治作「黒谷」の公演は、平成21年6月27日(土)午後5時から名古屋能楽堂にて上演されます。
お問い合わせは主催の「市川櫻香の会」 090-5639-3900 まで






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