日本最大規模の駄菓子問屋街を歩く
2010.03.22 up
問屋街に突如現れる花嫁さんの等身大パネル
名古屋駅からほど近い場所にこんな看板を発見!
色打ち掛けに文金高島田姿の花嫁さんですね。
ここは貸衣装屋さん??
いいえ、違います。
なんとこちらはお菓子屋さん。しかも小売店ではなく問屋さんなのです。
町の一角には駄菓子問屋発展の歴史を綴った案内板が立つ
名古屋市西区明道町(めいどうちょう)は全国最大規模の駄菓子問屋街として知られる町。
その歴史は古く、名古屋城が築城された江戸時代からすでにお菓子作りが始まったといわれていて、現在も周辺には何軒もの駄菓子メーカーがひしめき合っています。
なぜここが全国でも有数の駄菓子問屋街に発展したのかというと、昭和の初め、関東大震災で東京が壊滅的な状況になった時に、被災地の子どもたちへのお菓子の供給を名古屋でまかなったのが理由といわれています。
名古屋を代表する駄菓子「クッピーラムネ」は40年ほど前の発売当初から変わらないデザインで親しまれる
ところで、花嫁さんの看板のナゾは・・・?
実は名古屋特有の嫁入りの習慣に「菓子まき」というのがあるのです。
これは、娘がお嫁入りする日に、家の窓やベランダからお菓子をまくというもの。
家の前にはご近所の人たちが大勢集まり、ばらまかれたお菓子を受け取ってみんなでお祝いするという、地元ではよく知られた習慣です。
そのためのお菓子の詰め合わせも、ここ明道町のお菓子問屋さんが受注することが多いのです。
予算に合わせて嫁入り用の菓子の詰め合わせを作る
問屋さんの一軒におじゃましてみると、ちょうど嫁菓子の詰め合わせを作っているところでした。
お客さんによって予算もばらばらなので、それに見合う詰め合わせの内容を考えなければなりません。
袋の中に美しく詰めるのも熟練のワザ。
袋にはしっかり「寿」の文字も入っています。
嫁入り菓子だけでなく、子供会などのイベント用にと大量に購入するお客さんも多いそう。
問屋街ではありますが小売りもしてもらえます。
1個10円のラムネやチロルチョコ、うまい棒は30個買っても300円。
子供の頃に憧れたお菓子の大人買いを思いっきり楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
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タグ:駄菓子
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