シドニーの赤い朝
2009.09.30 up
SF映画のワンシーンのような世界に
9月23日の朝のこと。
サイレンの音で目が覚めたんですよ。
目を開けると、真っ赤、というよりもすごく濃いオレンジなんです。
しかも、空一面、いや、世界全体が写真のような色に。
え、火事!? テロ!?
と、パニクる前に思ったのが、
なんと美しい空なんだ…。
(だんだんオージー並みの呑気さになってきました)
こんな景色はきっとめったに見られないと思い、ねむた眼をこすって写真を撮りました。
外に出ると、嵐のような風が吹き荒れていて、SF映画のワンシーンに紛れこんだような気持ちでした。
ネットを見ると、観測史上最悪のダスト・ストーム(砂嵐)とのこと。
内陸部の赤土が大嵐によって、空中に舞い上がり、それが赤いスクリーンのような役目となり日の出の光を透過して起きた現象だそうです。
シティの空も黄色に染まりました
なんでも、大気汚染レベルは通常の1500倍ということでしたからかなり尋常ではない状態だったようで、シドニーの街では、マスクする人もいました(新型インフルが流行した時でさえ、誰もマスクをしてなかったというのに!)。
その晩、フジテレビさんから電話があり、翌日の「とくダネ!」で取り上げたいからとのことで電話インタビューを受けました。
フジテレビの人から、「人的被害は? 体調に異変は?」
といったことを訊かれたのですが、
僕は「いや~、とてもキレイでしたね~」
と呑気に答えるだけなので、フジテレビの人も拍子抜けしていたようでした。小倉さんもがっかり!?(どんなオンエアになっていたんでしょうか。もし録画されている方がいらしたら、ご連絡ください)。
まあ、自然災害には慣れっこの国ですから。
これも、日本とオーストラリアのちがいなんですかね。
異様な雰囲気に、眠気も飛びました。午前6時30分撮影
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