ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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話術にも長けている「プロ」生地屋さん

話術にも長けている「プロ」生地屋さん

 乾季となりカトマンドゥは乾燥が激しくなってきました。朝夕は冷えるものの、まだ日中は日差しが強く汗ばむような日も。これから約3ヶ月が「冬」
 夏物を仕舞わずに、冬物衣類を引っ張り出し、夏服の上にセーターやジャケット、ショールなどを羽織って、日中と朝夕の寒暖差に対応します。

 年は1枚暖かなスカートが欲しいな、と思いチベット系民族の女性が来ているジャンバースカート「チュパ」を仕立てに行きました。
 前身ごろを打ち合わせたベストに巻きスカートがくっついたようなスタイルで、スカートの後ろ部分は生地が4重になり、丈は地面ぎりぎりまで長めなのが特徴です。高地のチベットにおいて、体温を逃がさないような工夫でしょうね。


敬虔なムスリムの仕立て屋さん。非常に働き者です

敬虔なムスリムの仕立て屋さん。非常に働き者です

 スカートには袖の長いブラウス「ウォンジュ」を合わせます。光沢のあるサテン地に吉祥文様が透かしで入っていて、しなやかで女性らしい印象をもたらします。

 さらにスカートの上には縞模様のエプロン「パンデン」を。これを身につけるのは既婚者のみ。素材はシルクやウール、コットンなどさまざま。
マルチボーダーの色あわせは独特で魅力的!目移りしてしまいます。

 お店の人は手馴れたもので「私たちはプロなんだから任せて!」と、こちらの色や素材などこちらの好みを聞き入れつつ、この3点を上手にマッチングさせてコーディネートして見せてくれます。

 生地が決まったら前金を支払い、提携先のテーラーへ。肩、首周り、ウエスト、袖ぐり、着丈などなど、あちこち数箇所のサイズを測ってもらいます。
 こののんびりなネパールにおいて、出来上がりはスピード仕上げで翌日!


急いでエプロンに紐を縫い付けてくれました

急いでエプロンに紐を縫い付けてくれました

 しかし、翌々日行ってみるとまだエプロンの紐は付いてないわ、ブラウスの袖も纏ってませんでした。

 今回は普段着として、またちょっと畏まった場にも出られるよう「チュパ」はダークな無地のウール混素材。ブラウスにはすで手持ちのものとも着まわしできるような色をリクエストし、合わせてみました。
 自分の意向を反映させた、サイズもぴったりな1着が作れるのはうれしいものです。あとはカラフルな刺繍が入ったフェルトブーツをゲットすれば完璧!
欲を言えば、ターコイズや珊瑚のネックレスや髪飾りも…。


着こなすとこのように縦長効果でスリムに見えます

着こなすとこのように縦長効果でスリムに見えます

 「チベット新年のロサール(西暦の2月頃)前には混み合うし、値上がりするから、もう1着パーティー用も今作っておいたらいいよ。今ならこの価格でいかが?」などと口車に乗せられ、あやうく予定外の2セットオーダーしそうになりました。こういうところもさすが「プロ」ですね。

 お財布と相談してまたお願いしたいと思います!



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