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アメリカ:リースビル

カレン・ヘンドリクソン

職業…高校の日本語教師
居住都市…ウィスコンシン州のリースビル村

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今年に処分した物

今年に処分した物

10年近く前に、郊外の一軒家に住んでいた友達が東京の中心に引越し、アパートに住むことになりました。引越しの準備をしている時に、物がありすぎてアパートに入らないことで困っていました。実家に送るより、友だちにしばらく預けるより、処分した方がいいと思ったそうです。
本当に本当に生活に必要じゃなければ、持っていかないことに決心したんです。彼女の決断力に影響を受けて、夫と私も少しずつ自分が持っているモノを減らすプランを立てました。毎年の1月1日に、私たちと息子2人が皆、要らなくなったものを少なくとも10コ処分しなくてはいけないんです。リサイクルでもいい、捨ててもいい、友だちにあげてもいい、寄付してもいいですが、とにかく、家から消えるように何かしなくちゃだめです。

家に物がたくさんあるとなかなか落ち着かないです。物をたくさん持って幸せになる人もいるでしょうが、私は物の少ないシンプルな生活に憧れています。ただし、物を捨てることが難しくなっています。子どもの時に、父の仕事の関係で何回か引っ越しました。引っ越すたびに飽きてしまったおもちゃや洋服を気楽に捨てられましたが、今はごみ処理地がいっぱいになる心配もあるし、資源が少なくてなっているから、物を捨てることが心苦しくなっているんです。
古くてもまだ使える物であればなかなか新しい物を買う気になりません。(そういえば、今ちょうど息子がものすごくうるさくて古い掃除機を使っているところです)ですから、元旦の日に処分する物はできるだけごみに捨てる物ではなく、他の人に使い道がある物にします。


今年の処分した物は色々です。風呂敷は、友だちにプレゼントをあげる時にラッピングペーパーの代わりに使うことにしました。ハンカチは友だちの息子さんにあげます。ポカリスエットとせんすは授業でするゲームの景品として生徒にあげます。紅茶は学校にオフィスに。ほうじ茶はコンポストに。カセットテープは、お金を払えばリサイクルができます。靴などはグッドウィルというリサイクルショップに寄付します。グッドウィルはNPOですが、リサイクルショップで売る物の利益を使って失業した人を助けたりします。


この洋服もグッドウィルに寄付します

この洋服もグッドウィルに寄付します

もちろん、なくても生きていける物も必要です。たとえば、iPodがなかったら死んでしまうことはないですが、やっぱり処分できないです。子どもが幼稚園生の時に書いた絵も、とても捨てられないです。ですから、毎年のお正月は物を減らす機会だけではなく、私にとって持っている物の中で何が本当に大事なのか、反省するチャンスでもあります。


2005年に帯広に住んでいた時にたくさんのお守りをおみやげとして買いました。ほとんどをもう友だちなどにあげましたが、これが残りました。今年の6月に卒業する教え子にあげます

2005年に帯広に住んでいた時にたくさんのお守りをおみやげとして買いました。ほとんどをもう友だちなどにあげましたが、これが残りました。今年の6月に卒業する教え子にあげます


このドレスを24才の時に着ました。何でしょうか?「ウェディングドレス」だと答えたら、正解です。感情価値があるから20年ぐらい取っておきましたが、たんすに入れっぱなしだから処分しようと思って...結局、ミュージカルのコスチュームとして使えるように、学校に寄付することにしました

このドレスを24才の時に着ました。何でしょうか?「ウェディングドレス」だと答えたら、正解です。感情価値があるから20年ぐらい取っておきましたが、たんすに入れっぱなしだから処分しようと思って...結局、ミュージカルのコスチュームとして使えるように、学校に寄付することにしました


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