癌研究のための「オレンジ募金」
2011.02.06 up
オレンジと一緒に配られた情報&レシピ
イタリアは世界的に癌研究が進んでいる国と言われており、たくさんある研究所の中には、寛大な人たちからの寄付が主な経済資源になっている大きな研究所もあります。私が勤務する研究所もこのような寄付で成り立っている研究所です。イタリア人だけではなく世界中からたくさんの外国人研究者が来て日々研究に励んでいて、日本人研究者も少なからずイタリアでも頑張っています。そして一般の人々は、年に何度か開催される募金イベントにふるって参加するのです。以前、毎年母の日に開催される『アザレア募金』のお話をしましたが、今回は毎年1月末に開催される『オレンジ募金』のお話をしたいと思います。
シチリア直送のブラッドオレンジ
イタリアでオレンジと言えばシチリア州。毎年シチリア州はAIRC(イタリア癌研究協会)に膨大な量のオレンジを寄付し、そのオレンジは3kgずつネットに入れられて募金のために販売されます。今回はカターニャ地区のブラッドオレンジ(伊語ではサングイネッラ)でした。私は日本人が多く住む地区の募金ポイントに配置されたので、日本語のミニポスターも用意しました。お陰で(?)御近所の日本人家族からも募金をして頂きました!
募金のポスターと即席日本語ポスター
朝9時過ぎから募金を開始し、お昼過ぎまでにノルマの250ネットを無事クリアしました。1ネット9ユーロでしたが、「おつりはいりません」と言う人が大半で、ボランティア活動を応援して下さる人達もたくさんで、『アザレア募金』に続いて遣り甲斐たっぷりの経験でした。スーパーの入口内での募金でしたが、外は2℃程と寒く、ドアがひっきりなしに開閉するためやはりものすごく寒かったのですが、寛大な人達の暖かい気持ちで心はほっこりでした。
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