ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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十分に電気のないネパール。
どうしたら闇を照らし、世にある便利な電気製品を使って生活が出来るのか?
誰しもがそう考えますが、なかなかよい答えは見つかりません。

科学を専攻するひとりの大学生ミランさんとその仲間たちがびっくりするような発明品を作りました。
髪の毛を使って作ったソーラーパネルです。


科学展で学生らを前にソーラーパネルの説明をするミランさん

科学展で学生らを前にソーラーパネルの説明をするミランさん

シリコンを使った一般的なソーラーパネルも販売されていますが価格が高く、手が届く家庭は多くなく、あまり普及していません。
その代用として髪の毛を用いてみたところ、見事発電したのです!日本でも雑誌やテレビのドキュメンタリー番組にも取り上げられました。

天然の黒髪の成分のひとつであるメラニンがシリコン同様の役割をするということ。
難しいことは置いといて、その発想がぶっとんでいます。枯渇することのない天然資源の利用。

彼は当時18歳。
コタン郡という今でも電気が通っていない地域の出身です。
幼少期から変な実験をしていたので、村人からは笑われていたそうですが「変なこと」がこんな大発明につながったのです。


ピンの極の間には束ねた人毛が渡されています。 白髪やブロンドではメラニンがないのでダメとのこと。

ピンの極の間には束ねた人毛が渡されています。 白髪やブロンドではメラニンがないのでダメとのこと。

このパネルは、数台試作されて実験を続けています。

 原発のような人間が自身の手に負えないようなものを作り、大変な事態になってしまった事実。
 大きな代償を払った震災の教訓のひとつとして、日本も世界もこれから原発に代わる自然エネルギーを利用した発電所を作る動きへと向って欲しいと思うと同時に、電力消費の少ないライフスタイルを目指し個人の意識もシフトしていかなければならないと改めて考えさせられています。


展示会場でLEDライトを灯すミランさん

展示会場でLEDライトを灯すミランさん

 残念なのは、政府や企業からの援助がまったくなく、大学からのわずかな研究費だけということ。どうですか?彼らに投資して、より大きなエネルギーと利益を生み出そうという方は?



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1 - Comments

sabaより:

2011 年 04 月 28 日 14:27:44

ごめんなさい、まじめな記事にこんなこと。
この人、平井堅に似てません?

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