チャリティー写真展「日本の記録」
2011.04.30 up
壁に並ぶ日本各地で撮影された写真
ブルガリアのソフィアでは、ゲオルギ・マリノフ氏によるチャリティー写真展「Japonski Hroniki」(日本の記録)が開かれています。会場は、折り紙・緑茶募金でもお世話になったダダ・カルチュラルバーです。オーナーが企画に賛同してくれたため、無料で1ヶ月間会場を提供してくれることになりました。
ゲオルギ・マリノフ氏とは数年来の友人です。2年間の日本留学を終えて帰国する直前の3月11日に、東京で震災にあいました。3月下旬にブルガリアに帰国するまで、本当に大変だったようです。それにも関わらず、帰国翌日から写真展のスポンサー探しを始め、震災からちょうど1ヵ月後の4月11日には、写真展の開催にこぎつけました。
ポストカードも素晴らしい仕上がり
写真はすべてゲオルギ氏が日本留学中に撮影したものです。彼はとても写真が好きで、プロのカメラマンではありませんがいつもカメラを手に歩いています。写真には彼の日本への愛が写し出されており、どれも心にしみる作品です。
展示されているA3プリントの写真は一枚40レヴァ(約2500円)で販売されており、売り上げはすべて義援金として日本赤十字社に寄付されます。写真はちょっと買えないけれどという人のために、同じ写真をポストカードにして一枚5レヴァ(約300円)で販売しています。こちらの売り上げも同様に義援金になります。
4月11日オークションの模様
4月11日の写真展オープニングでは、写真をオークション形式で販売しました。ブルガリアの有名なテレビ司会者アンドレイ・ザハリエフ氏が司会を務め、多くの人が集まって盛り上がりを見せました。一枚40レヴァスタートの写真は50レヴァ、60レヴァと値段が上がり、一夜で1300レヴァ(約7万8千円)の売り上げになりました。私も下田の港の美しい夕暮れを写した写真を一枚落札しました。
本人お気に入りのもみじの写真
オープニング当日はブルガリア国営テレビの取材も入り、会場からの生放送もありました。ゲオルギ氏は前日にも国営テレビのインタビューを受け、当日朝の番組にも出演して一人でプロモーションまでこなしました。日本のためにという思いとその行動力に感謝せずにはいられません。
ゲオルギ氏は今後も日本で仕事をしていきたいという希望を持っており、近々日本へ戻る予定だそうです。
写真展は5月14日までダダ・カルチュラルバーで行われています。ブルガリアでもたくさんの人が日本を思ってくれています。
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