ブルガリアの復活祭、羊を味わう
2011.05.29 up
色とりどりに染められた卵
ひと月も前のことですが、4月25日は復活祭でした。日本ではイースターという名前で知られていますが、ブルガリア語では「ヴェリクデン」(偉大なる日という意味)と言います。キリストの復活を記念した、キリスト教の祭日です。
ブルガリアではクリスマスよりも復活祭をより重んじる傾向にあります。前日の夜12時には友人や家族と教会に行き、ろうそくを手に教会の周りを三度回る慣わしがあります。当日は家族や親戚と教会に行き、食事をともにします。私も知人の家に招かれてブルガリアの復活祭を味わってきました。
年々増えていくひよこの飾り
復活祭といえばイースターエッグです。様々な色に染められた卵はかなりの数。各家庭で染めるので、復活祭前のスーパーでは信じられない量の卵を売っています。
面白いのはこのあとです。このきれいな色の卵からお気に入りの卵を一人一つ選んで、てっぺんと底を他の人の卵とぶつけ合います。最後まで割れずに残った人が、今後一年もっとも強い運を持つのです。
羊の臓物の炊き込みご飯「ドロップ・サルマ」
復活祭の午餐は、やはり羊です。オーブンで焼いた羊肉の他に、「ドロップ・サルマ」と呼ばれる羊の臓物の炊き込みご飯をいただきました。日本人からすると想像し難い組み合わせですが、これが臭いもなく美味しいのです。知人宅では、新鮮な羊をソフィア近郊の村まで求めに行ったそうで、臭みのない美味しい羊料理でした。
甘いパン「コズナック」
食事の後には、「コズナック」という甘いパンをいただきました。パンとパウンドケーキのあいだといった感覚です。サフランで色をつけているらしく黄色いのが特徴的です。知人のおばあさんの手作りで、くるみ入りのものと白レーズン入りのものがありました。毎年、自然とくるみ入りは硬く、レーズン入りは柔らかく焼きあがるのだそうです。このコズナックが私は大好きで、日本にもあればいいのにと心の底から思うのです。
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1 - Comments
Hiroyuki.Sより:
2011 年 07 月 17 日 13:15:05
久しぶりに懐かしい名前を見つけておもわず書き込みしちゃいました。
羊とパン、美味しそう♪
時間あるときに他の記事も読ませてもらいます。
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