バンコクから2時間半ほど行ったところにあるカオヤイには、“運がよければ野生のゾウやトラに会える”国立公園があります。「会える」と言っても、動物園のように、檻に入った動物たちを外から眺めるわけではありません。公園内を自由に歩き回るゾウやトラに出くわすかもしれない、と言うものです。

まるでサファリパークのようですが、危険防止のための規制は一切ありません。車から降りて歩くこともでき、実際この日は小学生の団体が先生について徒歩で見学をしていました。おやおや、もし本当にトラが出てきたらどうするのでしょう？

園内はとても広く、ゆっくり回ると車で一時間かけても、まだ全ての場所を見れないほどです。
その一時間の間に私が遭遇した動物は「鹿」と「サルの群れ」でした。
サルの賢さとイタズラぶりは日本でも良く知られていますが、タイのサルも同じです。カメラを奪い取ろうと近づいてきたり、車の中に入り込もうと車に飛びついたり。慌てて窓を閉めましたが、野生ザルの初心者としては、ちょっとした注意書きが欲しいところです。

そして、ゾウたちの落し物「糞」もあちこちで見かけました。
これならトラも出てくるぞと、林の中に目を凝らしましたが、残念ながら今回の遭遇はありませんでした。

また草原保護のための「野焼き」の真っ最中でした。車道のすぐ脇まで燃え盛っており、ちょっと怖かったのですが…
タイの自然の奥深さを見せるカオヤイ国立公園。いつか野生のゾウに会いたいものです。

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