フライドチキンと聞いて思いつくのは、カーネルおじさんで知られる米国の「ケンタッキーフライドチキン（KFC）」だと思います。鶏肉がポピュラーな南アには、KFCが至る所にありますが、南アベースのフライドチキンのフランチャイズ店もあります。その名は「Chicken Licken（チキン・リッキン）」。

Chicken Licken は、アメリカ資本ではないフライドチキンのフランチャイズとしては、世界最大規模とのことです。南アだけでなく、近隣国のボツワナ・ザンビア・ナイジェリアにも店舗があります。南ア国内ではKFC同様、よく目にします。

先日、近所にChicken Lickenの新店舗がオープンしたので、行ってきました。

メニューはKFCとほぼ同様で、フライドチキン単品の他、ポテトとドリンクとのセットが主なメニューで、チキンバーガーやデザート、サラダがあります。KFCにないメニューでは、手羽先のフライドチキンがありました。全部のチキンメニューで、辛口と普通のどちらかを選べます。

私は、普通のチキン2ピースとポテトのセットを購入しました。値段は22ランド（約220円）で、KFCで同じ内容を頼んだ場合とほぼ同額です。

味は、チキン自体はジューシーですが、スパイスが強めで結構しょっぱかったです。濃い味を好む南ア人には、これくらいがちょうどいいのかもしれませんが、私にはKFCの方が食べやすく感じました。

南アを含め、アフリカ各地でチキンが人気な理由は、価格の安さのほか、宗教や伝統的な食習慣が関係していると思います。
南アでは人口の8割がキリスト教と言われていますが、その中でも地域や食習慣によって豚肉や牛肉を食べない人がいることも多いのですが、その点、チキンは比較的どの人にも受け入れられているので、無難な選択肢でもあります。
スーパーのデリコーナーでもチキンの丸焼きを売っていて、人気があります。
広い土地で育つせいか、南アのチキンはとってもジューシーで美味しいです。

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