オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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小学生でも、簡単な英会話ならこなせるオランダの子どもたち。確かにオランダ人は一般に英語が流暢に話せる人が多いようです。これは、英語とオランダ語が似ている言語であることもその理由のひとつですが、やはり、英語に接する機会が学校でも家庭でも多いため、自然に身につく、というのが最もたる理由のようです。


スカイプを使いながら進める英語の授業も好評。

スカイプを使いながら進める英語の授業も好評。

しかし、英語に接する機会が多い、といっても、それはテレビや雑誌でアットランダムに英語を『見たり、聞いたりしている』だけ、と指摘する教育関連者も多くいます。その意見を重要視する文部省は、将来的に完全バイリンガル(英語・オランダ語)の小学校を増やす方針を固めました。それまでは、中学校から完全バイリンガルというのが常識でしたが、これを覆す試みとして注目されています。



なぜ、小学校から完全バイリンガルを目指す方針を固めたのでしょうか。それはやはり、当然ながら、将来のためだそうです。現在、オランダは過去に例を見ないほどの不況であり、経済は低迷中です。そのため、海外に目を向け、将来の就職を海外でスムースに行なえるよう、幼少から英語を学んでおけば、役に立つことは必然、と思われているのです。


イギリスの姉妹校の子どもたちによる、交換留学の体験もよい刺激になる。

イギリスの姉妹校の子どもたちによる、交換留学の体験もよい刺激になる。

ただ、語学には向き・不向きがあることを踏まえ、オランダ語と英語を混同する子どもがいるのはふさわしくない、と警告する教育関係者もいます。そのため、小学校でも高学年にからバイリンガルにしたほうがいいのでは・・・と暗中模索といった感もあります。


今のところ、試験段階といったところのバイリンガル教育ではありますが、政府と文部省の方針では、2020年までに、国内の約半分の小学校をバイリンガルにする予定があります。しかし、子どもを持つ親として、筆者からすれば、バイリンガルにしなくても、オランダ人の子どものほとんどが、小学校卒業までに、実に流暢な英語を話せるようになっているので、、躍起になる必要もないのでは?と思うのですが・・・。


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