メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 日本でデング熱が発生したと聞いて驚いています。
 デング熱を媒介する蚊は熱帯地方に多く住み、日本は亜熱帯の国なので無縁と思っていました。

 メキシコこそ、広い国土には熱帯区域に属する場所が沢山あり、その年によって流行具合の差こそあれ毎年どこかでデング熱は発生しています。
 メキシコではデンゲ(Dengue)と呼ばれるこの伝染病。
 感染者から他の人間、動物に伝染することはないのですが、なにしろその感染源は目に見えにくい「蚊」。
 私の住むグアダラハラは標高も高く、夏場もさほど気温は上がらないため(一日の気温は16-33℃前後と、朝晩は涼しいのです)、デング熱を媒介する蚊はほとんど発生しません。


我が家の虫さされ防止グッズ。車にもスプレーを常備。

我が家の虫さされ防止グッズ。車にもスプレーを常備。

 ところが3年前の初夏。
 この年は暑く雨季前から海岸沿いの都市ではデング熱が発生しており、そこから旅をして来た蚊がここにも到着したのか、グアダラハラでも沢山のデング熱患者が出てしまいました。
 政府保健機関、医療機関でもこぞって、感染防止策を広報で出していました。

 一番有効な感染防止策は、というと。。。

 「蚊に刺されないようにする。」

 シンプルですね。
 ですがこれが厄介。
 なにしろ、敵は内外かまわずあちこちに居ます。
 1. 蚊をふやさない。
 家の庭やガレージなどに雨水などをためない。
 2. 肌が露出している部分には蚊よけを付ける。
 スプレータイプ、クリーム、ジェルタイプと、各社こぞって蚊よけ製品を販売しています。
 3. 家に蚊を入れない。
 網戸の設置を徹底する。玄関先などに、半切りのオレンジにクローブをさしたものを吊るしておく(蚊がその匂いを嫌うらしい)
 4. 寝室などに蚊よけを常時設置する。
 電源に差し込むマットタイプや、日本と同じ形の蚊取り線香もあります。
 5. 蚊に刺されにくい体にする。
 え?とも思いますが、ビタミンBを多めに摂取すると、人の毛穴から出るその匂いが蚊を寄せ付けない、とのこと。

 もともと蚊に刺されやすい美味しい血を持つ私がメキシコに来た最初の年に試したのが?のビタミンB。
 薬局で「ビタミン剤」の一種として売られているビタミンBの錠剤を毎日飲み続ける事で、効果があるとお医者さんに言われて飲んでいました。効果のほどは???でしたが。

 これから秋に向かう日本。
 気温の低下とともに蚊も減って行くので、デング熱も収まってくる事を願います。
 グアダラハラは冬期もさほど気温が下がらないので、残念ながら数は減るものの、蚊は一年中いるのですが。

 皆さん、気を抜かず、蚊の多そうな場所に行かれる時には虫除けを徹底することが第一です。





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