パリの風刺週刊誌出版社テロ事件 イタリアの反応
2015.01.12 up
市庁舎がフランス国旗色にライトアップのラ・レプッブリカ紙記事
7日パリで起きた風刺週刊誌出版社でのテロ事件後、イタリアでも連日のようにテレビ・ラジオ・新聞など、同時進行で特番が報道されています。
「民主主義における報道・言論の自由を奪われた。」
ローマ市内でも8日にはフランス大使館前でジャーナリスト達の集会が開かれ、その夜ローマ市庁舎にフランスの国旗を表す3色のライトアップがされました。
パリの行進に参加した伊レンツィ首相と仏首相(TV生放送より)
イタリアでもこの”風刺漫画“というのは、とりわけ政治面で重要な役割、時に野党のような役割を果たす場合もあります。新聞ではその辛辣なヒトコマ漫画があまりにも的を得ていて、人々の興味や共感を湧き立て、笑いまでもたらします。テレビの政治討論番組でも、風刺漫画のコーナーがあるほどです。古代ローマ時代よりある風刺文学、イタリア人にとって風刺漫画は慣れ親しまれたもの。もちろん辛辣な宗教を屈辱するような風刺でしたが、パリでのテロ事件に対するショックは大きいのです。
「ヨーロッパの9月11日テロ事件に匹敵する」と有識者や政治家が発言しています。
ラ・レプッブリカ紙に見られる風刺一コマ漫画
高校生の二人の息子も、高四の長男は事件翌日の哲学の授業中クラスで事件についての討論が行われ、高二の二男は所属するサッカーのチームメートと更衣室でこの話題が上がったようです。我家の夕食時の食卓でも親子で討論。イタリアはカトリック教が主流の中、増える移民との共存により、ローマにはヨーロッパで一番大きいイスラム教モスクもあれば、古くからある大きなユダヤ教のシナゴーグもあります。
イタリアでは、幼稚園から高校まで宗教の時間があり、選択可能とはいえ大半数の殆どの生徒が選択します。子供達の中でも宗教の持つ意味を理解し、増える移民との共存を日常(学校)生活でも体験しているから、彼らにとっても今何が起きているか肌で感ずるものがあると思います。「事件後なぜか朝の通勤通学で混雑する地下鉄が空いている」と、長男が一言。
9日付けラ・レプッブリカ紙、パリのテロ事件に関する記事
14日には、Charlie Hebdo週刊誌の特別号が百万部発売されます。イタリアの某ラジオ番組では「パリに友人がいたら購入してもらおう」という呼びかけがあり、私も友人にお願いしました。
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タグ:パリテロ事件、風刺漫画
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2 - Comments
道下より:
2015 年 01 月 14 日 14:57:14
このテロ事件。日本でも連日ニュースになっています。ヨーロッパに暴力連鎖の風が吹かないことを望みます。
白珠より:
2015 年 01 月 14 日 18:10:31
お邪魔致します。
武力ではなく、ペンによる暴力がマスコミによって世界中で行われてる訳ですよね。
誠に勝手ながら、南米在住日本人の裏側さんのツイートを紹介させて下さい。
ttps://twitter.com/Terroristbuster/status/554990297860812800
裏側?@Terroristbuster
おはようございます。
今日は仕事なんでお迎え待ち。
言論の自由を吐き違えている人が多いから書いて置く。
「言論の自由」とは言い換えれば発表の自由。法などにより発表を規制されない。
ただしその言説に責任は発生する。仏テロはこの責任部分で起きた。韓国は法で規制。
どちらが「言論の自由」か?
韓国紙の文を引用したにすぎない産経新聞前ソウル支局長が、韓国でいまだに拉致されてる
現状を忘れてはいけないですよね。
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