12月5日はプミポン国王のお誕生日でした。そのお祝いイベントとして、11日の金曜日に開催されたのが「Bike for Dad（お父さんのために自転車に乗ろう）」です。
当日は午前0時から午後10時まで、市内84箇所の道路が一時閉鎖され、全行程29キロを約10万人が自転車で走ります。

なんとも壮大なイベントです。
タイでは10日の木曜日が祝日で金曜日は平日です。週末と合わせて金曜を休みにする会社も多いようですが基本的には“平日”。そのためバンコクの日本人学校では登下校への影響を考え「臨時休校」としたようです。
もちろん企業にもそれなりの影響があったことでしょう。

バンコクほぼ全域に影響があるような車輌通行止めをしてまでも、のイベントです。タイ人の「国王への敬愛」の深さは並々ではありません。

昼ごろにはイベント会場へ向かう人の姿を多く見かけました。
揃いの黄色いTシャツには「Bike for Dad」とプリントされています。この１か月、街のいたるところで売られていたTシャツです。
イベントの先頭を皇太子が走るということもあり、参加者の思いも特別だったことでしょう。
ちなみに国王の誕生日はタイの「父の日」とされています。

国民の思いがひとつになる素晴らしいイベントだと思います。でもひとつだけ気になることも。
それは、イベントに参加できるような自転車すら持たない人がこの国にはたくさんいるということです。これが「お父さんのために歩こう」だったらみんな参加できるのになぁ。

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