インドネシアには、まだまだ民間療法的な治療法が残っています。そのひとつが「コインで背中を擦る」という方法です。

これは、インドネシアでごく一般的に家庭で行われている健康法です。インドネシアでは、いわゆる「風邪」のような症状を「Masuk Angin（風が入る）」と表現します。その名の通り、頭痛や腹痛、肩こりなどは風が体内に入ってしまったため不調をきたしていると考えます。（他の原因がはっきりしている場合は別）

この「体に入った悪い風」を体外に出すことで症状が改善されると考えられているため、コインとMinyak Kayu Putihというオイル（白樹油）を使って、背中を背骨に沿って、内側から外側へ「風を出すように」擦ります。
私もやってもらったことがあるのですが、これが声が出るぐらい痛い！体調が悪ければ悪いほど、赤黒くなります。体調がよければ大して赤くならないから不思議です。インドネシア人ならほぼ誰でもできると思うのですが、プロフェッショナルな方もいるそうです。おもしろいのは、プロでも使うのは普通のコイン。もしかすると、コインに何か治癒する力が隠されているのでしょうか？！

ちなみに、このMinyak Kayu Putihというオイル。インドネシア人にとっては必携のオイルで、女性なら持ち歩いている人も少なくありません。スーッとしていて北見のハッカ油を思い出します。このオイルは、コイン擦りの時に使うだけでなく、腹痛の時はへそに塗ったり、鼻が詰まっていたら鼻の下に塗ったり、その他頭痛、咳、腫れ、かゆみ色々な症状に使える万能油です。

背中擦り、日本でも試せるかと思いますので、興味のある方は試してみてください！意外に病みつきになります（笑）コインはくれぐれも縁がとがっていないもので･･･。（100円玉、50円玉ぐらいがオススメです）

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