ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

サンパウロ市内の公園の片隅で赤く熟したコーヒーの果実

サンパウロ市内の公園の片隅で赤く熟したコーヒーの果実

 コーヒーは現在もブラジルの主要輸出産物の一つです。

 コーヒーの国とはいってもサンパウロ市で飲用のコーヒーが栽培されているわけではなく、大部分がブラジル内陸部の各地の農園で栽培されています。


サンパウロ市内の公園に植えられたたコーヒーの木

サンパウロ市内の公園に植えられたたコーヒーの木

 サンパウロ市の街中でも、コーヒーの木は普通の樹木の一つとして植えられている光景に出合う事は珍しくありません。

 庭木のコーヒーは、毎年5月ごろになると赤く熟した果実が目につくようになります。

 そこら辺にポツンと、観葉植物のように植えられたコーヒーは、毎年熟れてはただ枯れています。

 19世紀後半から20世紀にかけて、日本人も含めて海外からブラジルに移民した人々がコーヒー園で一個一個実を摘んだ苦労に対して、今やコンクリートジャングルの町中でコーヒーの実を摘める機会が貴重なひと時と言えそうですが、庭木にたわわと実ったコーヒーの果実を喜んで摘み取るような人は見かけません。
 
 それもそのはずで、コーヒーチェリーとも称される真っ赤でふっくら甘そうなコーヒーは、口に入れると甘さもありますが、皮は基本的に渋く、食べたいと思うような味ではありません。

 熟したコーヒーの果実の中からは、焙煎前のみずみずしい種子が顔を出し、皮は思いのほか繊維を多く含んでいます。

 煮ても焼いても食べられなさそうなコーヒーチェリーですが、中の種子を取り出して焙煎して熱湯で抽出する事を考えついた古人のアイデアが今日まで続いているのはすごいなあと思います。


サンパウロの個人の庭木から摘み取ったコーヒーの果実と中の種子

サンパウロの個人の庭木から摘み取ったコーヒーの果実と中の種子


繊維の多いコーヒーの果実と中の種子

繊維の多いコーヒーの果実と中の種子


サンパウロの個人の庭木から摘み取ったコーヒーの果実

サンパウロの個人の庭木から摘み取ったコーヒーの果実


レポーター「大浦 智子」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

  • 697 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives