ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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カトマンズダルバール広場には瓦礫の土ぼこりが舞います。

カトマンズダルバール広場には瓦礫の土ぼこりが舞います。

4月25日の正午前に発生したネパール地震。5月12日に再びマグニチュード7.3の余震が起り、さらなる犠牲者が出て被害が広がりました。
最初の地震から1ヶ月が過ぎましたが、まだ市民生活はこれまでの日常とは程遠いものがあります。


空手教室のボランティア団体。よく組織されています。

空手教室のボランティア団体。よく組織されています。

世界遺産のカトマンズダルバール広場をはじめ、市内各所には家屋が倒壊した人々がテントを張って暮らしています。毎日ボランティアグループが水や温かい食事を提供してくれています。
最近は夕方からプレモンスーンの雨嵐が発生しテントが吹き飛ばされることもありました。6月からは本格的な雨季、モンスーンに入ります。


バサンタプール広場のテント村

バサンタプール広場のテント村

建物へのさらなるダメージ、地滑りや土砂崩れなどの二次災害、感染症の発生などが懸念され、仮設住宅、現金(政府が見舞金を出すそうですが)や日用品の支給など早急な対応が求められています。



バザールにも人通りが増えてきました。

バザールにも人通りが増えてきました。

旧市街のバザール界隈を歩いてみると、多くのお店がシャッターを上げて商売を再開していました。人通りはいつもよりは少な目ですが、一見すると大きな被害も無く、活気が戻りつつあります。

所々に建物を支えるつっかえ棒が立っています。今だマグニチュード5クラスの余震がありますが、大丈夫なのか、ちょっと心許ない対策…。


つっかえ棒で

つっかえ棒で

この地震は、観光産業にも大きな打撃を与えています。カトマンズはもちろんですが、地震の影響がほとんど無かった観光地でもツーリストは姿を消し、この夏の予約はほとんんどがキャンセルとなっています。

ツーリズム対策委員会では、6月15日には立ち入り禁止区域となっているカトマンズ、パタンのダルバール広場、スワヤンブナート寺院を観光客に再開することを目指していますが、現状瓦礫が詰まれており、残った建物も大きなひび割れや崩落があり、痛々しい姿です。崩壊した寺院も多く中世の趣のある様相とは程遠いものになってしまいました。毎年盛大なお祭りが行われる舞台が台無しとなり、人々の心に暗い影を落としています。


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