台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

2016年の2次予選より

2016年の2次予選より

 昨年11月上旬の男女の予備予選、11月下旬から12月初旬にかけての男女1次予選、1月の男子2次予選、2月の男女準決勝リーグ、3月の男女決勝トーナメンと行われた、台湾の高校バスケHBL。

 昨年は、お休みしましたが、今回から昨年の写真も交え、紹介していきます。


会場の高雄アリーナ

会場の高雄アリーナ

 例年、男子の2次予選は高雄駅(注:新幹線の駅ではありません)の近くにある高雄市立高雄高級中學の体育館で行われてきました。しかし、近年の人気上昇に加え、地元高雄のチームの試合になると、1枚目の写真のような超満員を通り越し、「爆満員」という感じになり、観戦環境だけでなく、試合を行う上での環境も悪化していきました。
 
 これを受け、今年は、1月10~14日に高雄アリーナでの開催となったようです。観戦環境は、劇的に上がり、撮影も快適にできました。


一番観客が入った試合より

一番観客が入った試合より

 上の写真は、2次予選最終戦の私立高苑工商職業學校と台北市立松山高級中學の試合時の客席です。地元高雄の高苑工商の試合だけでなく、優勝候補で2年前に新人王とMVPを獲得した高國豪(ガオ・グオーハオ、詳しくは下記URL書き込み参照)という注目選手がいることもあり、多くの観客が訪れました。

 これが昨年までの会場だったら、と考えると恐い気もしますが、高雄アリーナでは封鎖していた客席の一部を解放して対応するだけで終わり、大きな混乱もありませんでした。

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201551316140


歓喜の瞬間

歓喜の瞬間

 その高雄の試合で、一番盛り上がったのは、最終日に行われる敗者復活戦。
 
 そこで健闘を見せたのは、B組5位で敗者復活戦に臨み、A組6位の私立光復高級中學とA組4位の私立青年高級中學(以下、青年高中)に勝利し、2月の準決勝リーグに初めて進出した私立東泰高級中學(以下、東泰高中)。

 1日2試合のハードな日程だけでなく、最初の試合で故障者が続出し、テーピングだらけの姿で試合に臨んだ選手が多い中、前年度5位の青年高中に途中からリードを許す展開でも、しぶとく食らい付き逆転し、最後の1分の相手の猛攻をかわし、61ー58で勝利した戦いは、見事という他ありませんでした。


*試合の様子
https://tw.video.yahoo.com/hbl複賽20170115/青年高中vs-東泰高中-20170115-hbl複賽-完整賽事重播-111358791.html


胴上げされる高丁國柱(ガオディン・グオジュ)ヘッドコーチ(以下、HC)

胴上げされる高丁國柱(ガオディン・グオジュ)ヘッドコーチ(以下、HC)

 その東泰高中を率いたのは、高丁國柱HC。下記URLで紹介している國立屏東高級中學(以下、屏東高中)を率いてど根性バスケで準優勝を勝ち取った方です。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2014420164321

 この優勝の後、高丁HCは東泰高中のHCになり、チームを率いてきました。
 チームの様子を見ていましたが、ここでも選手たちが見せたのは「ド根性」。ボロボロになりながらも、相手に必死に食らい付き、戦い抜く姿は、前出の屏東高中と重なって見えました。

 その選手たちが気迫でつかんだ勝利には、高丁HCも涙が止まらず、試合終了後、選手たちとアツい抱擁を交わしていただけでなく、胴上げの祝福も受けました。会場が大きく変わっても、選手たちが見せる試合と感動は変わらなかったHBLでした。


レポーター「小川 聖市」の最近の記事

「台湾」の他の記事

  • 585 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives