スウェーデンに住んでいて、たびたび思うこと。「日本のようなケーキ専門店が、スウェーデンにもあったらいいのに…」

　ショーケースに各種ピースケーキが並び、その店独自の味を売りにしている、日本で至る所にあるようなケーキ専門店が、スウェーデンには皆無です。カフェやホテルのレストランでも、ケーキセットを提供している場所は見たことがありません。

　しかし、スウェーデンにはケーキを食べる習慣がないということなのか？というと、そういうわけではありません。

　ケーキというと、家で一人一つずつというより、パーティーなどで皆で切り分けて食べることの方が多いせいか、ピースケーキよりはホールケーキが主流。ホールケーキはカフェやバーカリー（多くは事前注文）また冷凍品がスーパーで売られています。

　しかし、このような多くの既成のケーキは、スウェーデン人の味覚に合わせて作られているせいか、甘さが強いことやグミ系の飾りを多く用いた独特の風味が、日本人の口には合わないのでは…と感じます。メインはパーティー目的ですから、味へのこだわりよりも、見かけや製作コスト重視で生産されているようです。

　また、DIYが発達しているスウェーデンですし、オーブンも各家庭にありますので、ケーキを手作りする国民は少なくない様子。製菓用品もスーパーで手軽に入手できますし、スポンジのみ既成品を購入しデコレーションは自分で行う人も多いようです。私もスウェーデンに住んでからケーキを日常的に手作りするようになりました。

　手作りケーキも魅力があり、自分の好きな味や飾り付けができるのも楽しいのですが日本のケーキ専門店のような味を出すのはやはり至難の技です。そして、カフェやレストランでケーキセットを頂きながらくつろぐひとときが最高であったりするものです。日本のようなケーキ専門店が、一軒でもあればいいのに…と、思うものです。

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