ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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作文、書道、絵画の入賞者表彰式

作文、書道、絵画の入賞者表彰式

 日系ブラジル人だけでなく、日本文化に心を寄せる非日系ブラジル人は多い。
 7月の週末、拙宅前の公園の周りを走っていたら、鉄棒で遊ぶ5歳ほどの男児がいた。その両親が「あなたは日本人か」と尋ねる。「そうだ」と答えると、「この子は今、週3回、日本語学校に通い、日本の童謡も歌う」と話す。男の子は自慢げに歌い出した。「チョウチョ、チョウチョ、ナノハニトマレ…」。「なぜ、日本語を習わせる気になったのか」には、「ブラジルにはない良い日本文化を身に付けて、将来、立派な人間になってほしい」。


絵画コーナーの前に立つ着物姿の日本語学校生徒たち

絵画コーナーの前に立つ着物姿の日本語学校生徒たち

 「ブラジル日本語センター」は日本語教師を育成・養成する非営利団体。年に一度、児童たちの作品コンクールも開く。
 その表彰式でのこと。講堂の70の椅子は父母や先生たちで満席だ。その中に、表彰される愛娘に慈愛の視線を注ぐ非日系の両親がいた。父親が言う。「日本人には謙虚で寛容の文化がある。礼儀作法や譲り合いの精神、おもてなし、もったいない、気遣いなどの言葉には深い意味があると友人に聞いた」そうだ。


日本語教師に生徒への教え方を指導する専門家

日本語教師に生徒への教え方を指導する専門家

 こんな話も…。「俺はパラナ州の田舎育ち。そこに日本移民もいた。しかし、初期移民は言葉が分からず、不動産業者にだまされた。ブラジル人なら銃を持ち出して殺したかもしれないが、日本人は詐欺に掛かった自分が悪いという。この文化には感動した」。


 2014年にW杯、16年にはリオ・オリンピックがブラジルで開かれた。その時、閉会式後に日本応援団席で黙々とごみを集める日本人の姿があった。これを各テレビ局が中継で大写し。国内にその模様が知らされた。著名なアナウンサーのガルボン・ブエノ氏が「見ろ、素晴らしい。自分たちが汚した場所を掃除している。ブラジル人も見習え」と絶叫。
 ブラジルに住んで38年。こんな親日的な人々に脱帽、最敬礼したい。



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タグ:サンパウロ

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