オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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夏時間と冬時間のメリットは?

夏時間と冬時間のメリットは?

 ヨーロッパには夏時間と冬時間があります。今月25日(日)の午前3時から冬時間がはじまりました。時計の針を1時間戻すことになり、1時間、余計に眠ることができるため、冬時間が来るとちょっと得をしたような気分になる人もいるようです。


 しかしこの冬時間、これが実は「最後の」冬時間になるかもしれないそうです。とは、どういうことなのでしょうか?

 EU(欧州共同体)議会は昨年、夏時間と冬時間を廃止することを決定したのです。もしそれが実行されるとなると、来年から夏時間も冬時間もなくなるわけです。ちなみに西ヨーロッパ(大陸諸国)と日本の時差は、夏時間で7時間(日本より7時間遅い)、冬時間で8時間(日本より8時間遅い)となっています。


冬時間前は、大きな時計の針も1時間戻すことに

冬時間前は、大きな時計の針も1時間戻すことに

 実は、この冬時間は世界中の国々の標準時間になっているそうです。しかし夏時間は、人間が起床して就寝するまでの平均的な時間にそって決められており、この時間帯で生活を送れば、一般家庭や職場での電熱費が冬よりもぐっと抑えられるので、世界的にも省資源につながると考えられたのです。


 ただ、問題はこの「時差」にあるといいます。夏時間へ時計を合わせると、1時間早めることになり、就寝時間に影響がでることも・・・。また、冬時間が来て1時間長く寝られる、といってもそれが体調不振をまねく原因になることもあります。ちょうど、飛行機に乗って外国へ行くときの時差ボケにも似た感覚になるのでしょう。


 そのため、体調不振で仕事や学業にも差し支えるといった心配もあることから、EU諸国では各国で独自に、冬時間に従うか、夏時間を選ぶかを決めることになるそうです。ただし、「このまま夏時間と冬時間で過ごしたい」とする人々もいるため、来年の決定を延期させる方針も考慮に入れられているそうです。


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