ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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『うどん甚兵衛』のうどんメニューと天ぷらメニュー

『うどん甚兵衛』のうどんメニューと天ぷらメニュー

 「うどんと天ぷらの専門店というのも初めてだし、今の日本並みの店内の雰囲気とサービスを味わえるのは、ブラジルで46年間暮らしてきて初めてです。コロナ禍でも、元気をもらえますね」と、おいしいうどんと天ぷらに舌鼓を打つのは、サンパウロ在住の大浦玄さん(72歳、北海道出身)。

 6月8日、サンパウロの日本食店が軒を連ねるリベルダーデ地区に、本格讃岐うどん&天ぷら専門店『うどん甚兵衛 UDON JINBEI Macarrao Japones&Tempura』がプレオープンしました。

 新型コロナウイルスの影響を受け、長年続いて来た日本食店の閉店の話も聞かれる中、若い日本人女性がオーナーのこだわりレストランがオープンしたのは、ブラジルでも希望を与える明るいニュースです。


『うどん甚兵衛』の店内

『うどん甚兵衛』の店内

 『うどん甚兵衛』のオーナー長谷川藍さん(36歳、大阪府出身)は、サンパウロに暮らして9年になります。

 「ブラジルでは、とにかく日本の定食は高い。私自身、外食で日本食店に行く機会が少なくなりました。今回は、ブラジルの一般的な価格で、おいしい日本食を提供するという挑戦もあります」
と、気合いが入ります。

 ブラジルに移住以来、ご主人がサンパウロで「日本と同じ味」をモットーとする日本食店を経営するのを側で支えてきました。ブラジルでのニーズや課題も見えてきて、2年前から、ブラジルではまだ普及していない日本の食文化をもたらす計画を練ってきました。

 新型コロナウイルスの影響を受けて、新規オープンは遅れることになりましたが、新しい生活スタイルにも慣れた今、『甚兵衛』のスタートを切りました。


『うどん甚兵衛』の店頭で、新型コロナウイルスの体温チェックをするオーナーの長谷川さん

『うどん甚兵衛』の店頭で、新型コロナウイルスの体温チェックをするオーナーの長谷川さん

 長谷川さんのうどんと天ぷらへのこだわりは人一倍。ブラジルでは、日本と同じ食材を確保することから問題にぶち当たります。

 うどんで肝心の小麦粉は、香味豊かな輸入小麦と水、塩を独自に配合し、もちもちした上質なうどん麺に仕上がるように研究を重ねてきました。通りからガラス越しに麺打ち台が見えるのも、一興です。

 うどん麺の決め手である水にもこだわり、ブラジルで一般的な硬水ではなく、昆布や椎茸の旨味を引き出しやすい軟水を作るため、専用浄水器も設置されました。


店内で通りのガラス越しに手打ちで麺作りする様子

店内で通りのガラス越しに手打ちで麺作りする様子

 価格は、「かけうどん」が18レアル(5.2レアル=100円)、「天ぷらうどん」が26レアル、素材の味を大切にして揚げた日本式の「天ぷら盛り合わせ(海老・しめじ・鳥・卵・紫蘇)」が12レアルなど、今のブラジルのレストランの価格と比較して高いという印象はありません。

 サイドメニューには、「釜めし」や「天丼」、「いなり寿司」など、日本でおなじみの料理が約20種類並びます。

 コロナ禍でのオープンらしく、マスクを着用し、来客の体温を測って店内にお迎えする長谷川さん。
 「末長く皆さまに愛されるお店にするのが何よりも願いです」
と穏やかに話します。

 世界各国の食文化が混在するブラジルで、スシ、サシミ、ヤキソバのように、うどんが「UDON」として広く親しまれる日も近いと、期待に胸が膨らむ新感覚の日本を感じさせる『甚平衛』です。

◆「うどん甚兵衛 UDON JINBEI Macarrao Japones&Tempura」の住所:
Rua. Thomaz Gonzaga,51 Liberdade,São Paulo
インスタグラム:https://www.instagram.com/udonjinbei/


『うどん甚兵衛』の店頭

『うどん甚兵衛』の店頭


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